婦人科がんとANBAI
2020-06-30 10:10:21
京都大学が婦人科がん患者のヘルスケアを支援する新アプリ「ANBAI」導入
京都大学が婦人科がん患者に新たな支援を提供
京都大学医学部附属病院が、婦人科がん患者向けに新しいアプローチを導入しました。その名も「ANBAI(アンバイ)」というモバイルアプリです。このアプリは、がん患...やすく、日常の健康データを簡単に収集・管理する手段としての役割が期待されています。
ANBAIの背景と目的
近年、がん治療は進化を遂げており、治療の質だけでなく患者の日常生活やQOLの向上が求められています。がん治療は長引くことが多く、患者は長期間にわたって日常生活を送りながら治療を進めなければなりません。そこで重要なのは、患者自身の健康状態を把握し、日常生活をより充実させる手段を提供することです。
ANBAIは、2013年から300万ダウンロードを超える人気を持つ「ストレススキャン」の技術を基に開発されました。このアプリでは、スマートフォンのカメラを利用して脈拍や心拍変動などを測定し、ユーザーが自分自身の健康状態を把握できる仕組みになっています。
京大婦人科産科の取り組み
本研究は、京大婦人科産科の万代昌紀教授と山口建講師を中心とした研究チームによって実施されます。対象となるのは、京都大学医学部附属病院で治療を受けている18歳以上の婦人科がん患者50名です。彼らの同意を得て、ANBAIを使用して様々な健康データを収集し、その後の生活の質を評価します。
この取り組みは、がんサバイバーシップの観点からも注目されており、患者の日常生活をサポートすることを目指しています。そのため、心拍変動や歩数、睡眠などのデータを定期的に記録し、患者のストレスや生活習慣を評価することが計画されています。
ANBAIの機能と活用
ANBAIの特徴は、ユーザーが手軽に日常生活を記録できる点です。スマートフォンのカメラを使って脈拍を測定することで、心拍変動を解析し、自律神経の状態を把握することができます。また、睡眠時間や歩数といったライフログをもシームレスに記録可能です。
ANBAIは医療機関や大学、企業など、さまざまな組織で活用されています。健康経営を推進している企業向けにも、ダッシュボードを使ったユーザー管理やデータ確認が可能になるため、幅広いニーズに応えることができます。これにより、職場でもストレスを測定し、健康状態を可視化することができるのです。
期待される効果
万代教授は、「ANBAIを使用することで、婦人科がん患者のストレス状況をより詳細に把握し、きめ細かなケアを行うことが期待されます」と述べています。さらに、ストレスとがんの関係性についての理解が進むことで、学術的にも重要な成果が得られると期待されています。
まとめ
ANBAIは、がん患者が自身の健康を自ら管理する力を育む一助となることが期待されており、今後の研究成果が待たれます。患者のQOL向上に向けた新たな試みとして、ANBAIの活用がどのように進展していくのか、私たちも注目していきたいところです。
会社情報
- 会社名
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株式会社DUMSCO
- 住所
- 東京都港区麻布台1丁目11-10日総第22ビル 9F
- 電話番号
-
03-6777-7496