深作組の新たな挑戦『ルル-地霊・パンドラの箱-』
深作組が2024年に新作『ルル-地霊・パンドラの箱-』の上演を発表しました。これはドイツの劇作家フランク・ヴェデキントによる野心的な作品で、二篇から構成されています。深作健太が演出を手掛け、翻訳は第16回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した大川珠季が担当しています。
この作品は、第一次世界大戦後のベルリンを舞台に、男たちを魅了し破滅に導く娼婦ルルの物語を描いています。ルルの登場により、周囲の男性たちが次々と破滅に向かっていく様が、愛と堕落の複雑な関係を如実に映し出します。
演出と音楽
演出を手掛ける深作健太は、現代社会が抱える様々な問題をテーマにした作品を多くプロデュースしており、本作もその一環として位置づけられています。音楽は西川裕一が担当し、舞台上での演奏が作品を一層引き立てます。
豪華キャスト
主役ルルには、舞台『火の顔/アンティゴネ』などで評価を得た大浦千佳がキャスティングされており、初舞台となるアルヴァ役には人気声優の市川蒼が名を連ねています。さらに、映像や舞台で活躍する萩野崇、深作組の常連である宮地大介、七味まゆ味、葉山昴らが出演します。
物語のあらすじ
物語は、浮浪児ルルを見初めた新聞社役員シェーンから始まります。彼はルルを自宅に連れ帰り、美しい女性に教育しますが、次第にルルはさまざまな男たちを魅了し、その運命を狂わせていきます。シェーンの嫉妬が頂点に達し、ルルに銃を向けるも、結局は彼が破滅してしまいます。その後、ルルは多くの困難に立ち向かいながらも、愛を求めてさまよう姿が描かれています。
公演情報
本作は2024年12月18日から22日まで東京のシアター・アルファ東京にて上演されます。チケットは一般発売が2024年11月23日から開始予定。初日には、深作健太のトークセッションも実施される予定です。
新たな解釈で現代社会に問いかけるこの作品。深作組が持つ演劇の可能性に注目です。公式サイトでは、詳細情報やチケット購入もできますので、ぜひチェックしてみてください。