腸内細菌ドナーサービス「ちょうむすび」がACCのブロンズ賞を受賞！

腸内細菌ドナー支援サービス「ちょうむすび」受賞のニュース

メタジェンセラピューティクス株式会社（以下、メタジェン）が提供する腸内細菌ドナー支援サービス「ちょうむすび」が、2025年のACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにおいてデザイン部門のブロンズ賞を受賞しました。これは、腸内細菌研究を基にした医療や創薬に新しい価値を提供する取り組みの一環として評価されたものです。

「ちょうむすび」とは？

「ちょうむすび」は、腸内細菌ドナーと呼ばれる健康な人々から提供された便を利用して、腸内細菌叢を移植する医療サービスの支援を行うプラットフォームです。腸内細菌叢移植（FMT）は、健康な人の便から得られた腸内細菌を疾患を持つ患者に移植し、腸内の細菌バランスを整える治療法です。メタジェンは2025年4月に国内初の「つるおか献便ルーム」を開設し、「ちょうむすび鶴岡」というサービスを通じて、献便希望者の支援を行います。

受賞の背景と評価のポイント

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSは、日本最大級のクリエイティブアワードであり、様々な領域での創造的な活動を表彰することを目的としています。「ちょうむすび」のデザインが評価された主な理由は、献便という行為に対する抵抗感を軽減し、献便者のモチベーションを高める新しい方法を提案した点です。これにより、より多くの健康な便を集め、腸内細菌に基づく新たな医薬品の製造につなげることができると見込まれています。

このサービスは、株式会社電通や株式会社電通デジタル、合同会社SOUDA TOKYO、Ragate株式会社といったパートナーと協力し、企画・制作が行われました。

メタジェンの使命と未来のビジョン

メタジェンは「献便」を中心に新たなエコシステムを構築し、地域貢献を目指しています。将来的には、国内で複数の献便施設を開設する計画を持ち、全国へのサービス拡充を目指しています。また、腸内細菌研究の進展を背景に、患者に対する医療サービスや医薬品の提供を続けるため、行政や企業、アカデミアとの連携を強化し、研究開発を進める意向です。

腸内細菌叢移植の重要性

腸内細菌叢移植は、特に炎症性腸疾患や免疫系、がん、中枢神経系において急速に注目されている治療方法です。メタジェンでは、潰瘍性大腸炎を対象とした先進医療の実施や、パーキンソン病の研究にも取り組んでいます。また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）からも支援を受け、潰瘍性大腸炎治療薬の開発に向けた取り組みが進行中です。

募集中の職種と会社の概要

メタジェンセラピューティクスでは、共に未来を切り開く仲間を募集中です。詳細な職種情報は公式サイトで確認できます。また、同社は順天堂大学や慶應義塾大学、東京科学大学からの支援を受け、社会へのインパクトを追求するベンチャー企業として、マイクロバイオームサイエンスを用いた医療・創薬に取り組んでいます。

企業の詳細情報は以下の通りです。

- 企業名: メタジェンセラピューティクス株式会社 (略称: MGTx)
- 本社所在地: 山形県鶴岡市
- 設立日: 2020年1月17日
- 事業内容: マイクロバイオームサイエンスを活用した創薬・医療事業
- 公式ウェブサイト: メタジェンセラピューティクス