国立科学博物館の第42回植物画コンクール
国立科学博物館(館長:篠田 謙一)は、2025年度の第42回植物画コンクールにおいて、785点の作品が応募され、66点の入選作品が決定しました。このコンクールは、植物を観察し、その美しさや特性を描くことを通じて、次世代の植物愛好者を育成することを目的としています。学びの場として、このような行事を設けることで、植物に興味を持つきっかけを提供しています。
コンクールの概要
今回のコンクールでは、小学生の部と中学生・高校生の部の2部門が設けられています。参加者は、オリジナルの作品を描き、審査の対象となりました。応募期間は2025年の9月1日から10月31日までとなり、最終的に231点(小学生)と554点(中高生)が応募されました。審査日には、専門家や教育者による厳正な審査が行われ、各部門から文部科学大臣賞を含む受賞作品が選ばれました。
審査委員の意見
審査員からは、小学生の部では柔らかい感性が光る作品が多く見られたとの評価がありました。特に、文部科学大臣賞を受賞した飯田司音さんの「タマネギ」は、新鮮な視点とともに、台所での体験を描写した作品が高く評価されました。また、中学生・高校生の部では、自然の生き物を描くことの重要性を感じさせる作品が多く、その中でも髙山琴音さんの「カシワバアジサイ」が文部科学大臣賞に選ばれました。
作品展の日程と場所
入選作品の展示は、以下の日程で行われる予定です。
- - 筑波実験植物園 : 2026年2月7日(土)~2月23日(月・祝)
- - 上野本館 : 2026年6月30日(火)~7月20日(月・祝)
- - 附属自然教育園 : 2026年8月15日(土)~9月6日(日)
*附属自然教育園では各部の三賞の展示のみとなります。
寄与する未来の育成
このような大会を通じて、次世代が植物を理解し、愛することの重要性が再確認されます。植物画を描くことは、ただのアートではなく、自然とのつながりを深める方法でもあります。国立科学博物館は、これからもさまざまなイベントを通じて、植物や自然への興味を育てる一助を担っていくでしょう。
入選作品の数
今回のコンクールでは、合計66点の入選作品が選ばれました。その内訳は以下の通りです。
- - 文部科学大臣賞 : 2点
- - 国立科学博物館長賞 : 2点
- - 筑波実験植物園長賞 : 2点
- - 佳作 : 20点
- - 準佳作 : 40点
特に、特別奨励賞として聖徳学園小学校(東京都)が表彰され、今後の成長が期待されています。展示会では、才能ある若いアーティストたちの作品が観覧者を楽しませることでしょう。植物の美しさとその重要性を再認識する機会となるこのイベントに、多くの方々のご来場をお待ちしております。