AGCがCES2024に出展、未来のモビリティを切り開く
AGCは、110年以上の歴史を持ち、その間に常に社会の変化に応じた革新的な素材とソリューションを提供してきました。2024年1月に開催される「CES2024」では、自動車用ガラスが持つ新たな可能性を紹介し、次世代のモビリティに向けた取り組みを披露します。
AGCの最高技術責任者、倉田英之氏は、「次世代モビリティ産業において、ガラスは非常に重要な要素である」と述べています。AGCグループは材料技術や機能設計、さらには生産技術といったコア技術を持っており、これを活かして次世代モビリティに対するイノベーションを目指しています。
展示予定の革新技術
AGCがCES2024で出展予定の主な技術は以下の3つです。これらの展示は、どれも特に次世代のモビリティにとって重要な意味を持つものです。
1. Detection(検知) - Wideye(ワイドアイ)
Wideyeは、自動車用ガラスで、LiDARなどの光を利用したリモートセンシングに対応しています。この製品は赤外線を透過する特性を持ち、先進運転支援システムや自動運転システム用のセンサーを保護するカバーとして活用可能です。自動車の安全性を高めるために重要な役割を果たすことでしょう。
2. Connection(繋がり) - 5G通信対応ガラスアンテナ
このガラスアンテナは、車両のデザインを損なうことなく設置でき、5Gの全周波数に対応しています。従来の窓ガラスの内部に取り付けることで、窓そのものが高性能な通信アンテナになるという画期的な技術です。特に、ラスベガスを拠点にするHalo.Car社は、この特性を生かして、5Gを利用した無人EVレンタカーサービスを展開しており、通信の途絶を減少させることに成功しています。
3. Comfortability(快適さ) - 車載ディスプレイ用カバーガラス
AGCは、世界初の車載ディスプレイ用カバーガラスを市場に投入しました。高度な加工技術や品質、強度を持つこのガラスは、反射防止膜や指紋付着防止膜を施すことで「安全設計」、「高い視認性」、「卓越したデザイン」を実現しています。CES2024では、大型曲面ディスプレイ用のカバーガラスも展示する予定です。
これらの製品やソリューションは、未来の自動車技術において重要な役割を果たすことが期待されます。AGCの展示ブース(#6667 LVCC West Hall Vehicle Tech & Advanced Mobility)では、これらの先進的な素材を実際に体感することができます。ぜひ足を運んでみてください。
CES2024について
CES(Consumer Electronics Show)は、全米民生技術協会(CTA)が主催する、世界最大のテクノロジー見本市です。次世代のテクノロジーが集うこの場で、AGCがどのような革新を提示するのか注目です。詳細については、
CES公式サイトを訪れてみてください。