概要
静岡県静岡市で行われた深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト「MAOI機構へ行こう!」が、2024年10月26日(土)に開催されました。このイベントは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代に海の重要性を伝えることを目的としています。
イベントの詳細
会場となったのは清水マリンビル2階。参加したのは、小学5年生から中学3年生までの10名で、彼らは一般財団法人マリンオープンイノベーション機構(MaOI機構)の研究員とともに、深海の不思議や海洋資源について学びました。ここでの活動は、駿河湾という豊かな海域を持つ静岡の特性を活かし、海洋研究と環境保全に寄与するものです。
MaOI機構の役割
MaOI機構は、駿河湾内の海洋資源を調査・研究するとともに、新たな海洋産業の創出を目指しています。イベントでは、研究員が遺伝子やDNA、ゲノムについての基礎知識を子どもたちに教え、実際のデータを使いながらサクラエビの特性について説明しました。特に、サクラエビが生息する地域や獲れた年代によって異なる特徴があることを学びました。
実際の研究体験
参加者たちは、サクラエビの顕微鏡観察やDNA抽出の体験を行いました。まず、実際にサクラエビの重さを測定し、顕微鏡を通してオスとメスの違いを確認しました。どのような傾向があるのか、子どもたち同士でディスカッションを行い、観察の結果を討論しました。また、普段は目にすることのない「DNA」を抽出する体験も。サクラエビの組織を薬液に浸すことで、視覚的にDNAの状態を観察しました。
質疑応答の時間
体験後、参加者は自分たちの研究内容に関する質問をMaOI研究員に投げかけました。調査のアプローチや仮説の立て方、さらには研究を進めるためにどのような資源を求めればいいのか、具体的なアドバイスを得る貴重な時間となりました。
団体情報
このプロジェクトは、一般社団法人海洋文化・研究拠点化推進協議会によって実施されました。彼らの活動は静岡市の港湾計画や海洋文化都市計画の促進に寄与し、国際的な研究拠点化を目指しています。詳細な情報は、
公式サイトで確認できます。
日本財団「海と日本プロジェクト」の重要性
さらに、このイベントは日本財団の「海と日本プロジェクト」にも関連しています。このプロジェクトは、海の環境問題を身近な問題として捉えることを促進し、次世代に海を引き継いでいくための啓発活動を行っています。公式サイトは、
こちらです。
このような取り組みを通じて、子どもたちが海の重要性を認識し、将来的に深海研究などのフィールドに興味を持つよう促しています。