岡山大学のシンポジウム
2025-01-03 00:04:29

岡山大学・微生物インダストリー講座がシンポジウムを開催し未来の技術を探る

岡山大学のシンポジウムが大盛況に開催



2024年11月1日、国立大学法人岡山大学では、微生物インダストリー講座が株式会社フジワラテクノアートと共催で、第3回シンポジウム「固体培養技術の社会実装チャレンジ~麴の有用性と未来像~」が行われました。おかげさまで多くの方々にご参加いただき、対面220名、オンライン280名、計約500名という多人数が集い、学びや意見交換を行いました。

シンポジウムの内容



シンポジウムは、岡山大学の那須保友学長と株式会社フジワラテクノアートの藤原加奈代表取締役副社長の挨拶からスタートしました。その後、微生物インダストリー講座の神崎浩教授がシンポジウムの概要を説明し、参加者の期待を一身に受ける形で始まりました。

続いて、大阪大学大学院工学研究科の楠本憲一教授が「麴菌の多様性が生み出す新たな醸造の世界と食文化」という題で講演を行いました。この講演では、麴の多様性が日本の伝統食文化に与える影響について語られ、聴衆は興味深い内容に引き込まれていました。

次に、株式会社ぐるなびの澤田和典氏が「日本の食文化を守り育てるために、麴発酵ができること」というテーマで講演し、食文化の重要性を改めて認識させました。また、株式会社フジワラテクノアートの妹尾佐都子課長は、「畜産飼料への応用を目指した複数のバイオマス分解酵素を高生産するセルフクローニング麴菌株の造成」について発表し、技術的な側面からのアプローチを語りました。

さらに、日本最大のフードテックイベント「Smart Kitchen Summit (SKS) Japan」の主席である外村仁氏がサプライズゲストとして登場し、発酵技術企業が共創する新しい未来についてのビジョンを示しました。

総合討論



講演終了後には、パネリストとして楠本教授、澤田氏、山下秀行取締役研究室長、狩山昌弘専務取締役が参加し、シンポジウムのテーマに沿った総合討論が行われました。特に、麴を活用した製品づくりの可能性と期待について、活発な意見が交わされました。討論の中では、固体培養技術の社会実装における期待や課題も語られ、この技術が日本のフードテックの未来に与える影響についての考察が深まりました。

今後の展望



シンポジウムの終了後、微生物インダストリー講座では、固体培養技術に対する期待の高さを再認識し、この技術をフードテックの一環として捉え、未利用植物資源のアップサイクルにも取り組んでいくことを確認しました。今後、岡山大学では産官学の連携を進め、固体培養を生かしたものづくりをさらに推進していく予定です。

このシンポジウムでの議論と共有されたアイデアが、岡山大学が地域とともに持続可能な未来を目指す一助となることが期待されます。興味のある方は、微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネルで当日の動画を視聴することができますので、ぜひご覧ください。

シンポジウム動画はこちら→

まとめ



岡山大学の微生物インダストリー講座は、今後も地域や企業と連携を強化し、研究成果を基に社会実装を進めていく姿勢を貫いていきます。この取り組みにより、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目指していきます。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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