ラオックス、新戦略発表
2021-03-31 11:00:00

ラオックス、組織再編と新会社設立により国内外市場での成長を加速

日本のインバウンドビジネスを牽引するラオックスが、新人事と組織再編の発表をした。会社設立から91年目を迎える2021年には、次なる成長期を迎えるために、新しいビジネスモデルへとパラダイムシフトを図っている。

新しい国内リテール事業の展開


ラオックスは、新たに国内市場におけるリテール事業の拡充を目指している。これまで続けてきた家電量販事業と総合免税事業に加え、今年度にはデジタル化を重視した専門店新業態を登場させる予定だ。この専門店は、ラオックスの持つ専門性をさらに磨き、新しい価値を提供することを目指す。

既存のギフト専業子会社であるシャディや、総合免税事業、AsoBitCityもさらにデジタル変革(DX)を進め、専門性の追求を継続する。これにより、国内市場における競争力を高めることにつながる。

中国・東南アジア市場への拡大


コロナ禍にもかかわらず急成長を続ける中国市場や東南アジア市場において、ラオックスはその存在感を強めていく。地元の消費者には「Made in Japan」の素晴らしい製品に対する需要が高まっており、既存の製品の拡販はもとより、新たな製品の投入も急ピッチで進める方針だ。

以前は北京や上海、深圳といった一線都市に事業を展開していたが、新たに成長が見込まれる新一線都市や二線都市へとビジネスを拡大させていく。

新しい戦略機能会社の設立


ラオックスはさらなる成長を目指し、新しい組織再編と新会社設立に着手する。具体的には、以下の4つの新しい子会社を設立または改編した。

  • - ラオックス株式会社アウトバウンド事業本部: 新設されたこの部門は、日本のメーカーと中国・東南アジア市場を結ぶ重要な役割を担う。また、製品のストーリーや価値を消費者に正確に届けるための取り組みも行う。

  • - ラオックス・メディア・ソリューションズ株式会社: 既存のイベント事業を拡大し、日本のIPとコンテンツを海外に発信する。また、近隣アジアのIPを日本に紹介するという双方向のビジネスモデルを持つ。

  • - ラオックス・デジタル株式会社: 世界中の最新技術を取り入れ、グループ全体のデジタルトランスフォーメーションを推進するための子会社として新たに設立される。

  • - ラオックス・ロジスティクス株式会社: 国内の物流を支える専任会社として再編され、特に中国と東南アジア市場へのアクセス向上を果たす。

  • - ラオックス・リアルエステート株式会社: 国内の不動産管理や店舗開発を担う専門性の高い会社として設定される。

まとめ


ラオックスは、91年の歴史を基に次なるステップへ進化を遂げている。国内リテール事業のさらなる拡充や、中国及び東南アジア市場での成長を目指す新戦略は、今後の展開に期待を持たせる。これから多様化するビジネスモデルの中で、ラオックスがどのように成長を続けていくのか注目が集まる。

会社情報

会社名
ラオックスホールディングス株式会社
住所
東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー29階
電話番号
03-5405-8088

トピックス(経済)

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