オムロンの研究
2025-10-16 11:57:34

オムロン サイニックエックス、注目の研究が国際ジャーナルに採択

オムロン サイニックエックス株式会社(以下、OSX)は、ヒューマン・コンピューター・インタラクション(HCI)分野の権威ある学術誌「Proceedings of the ACM on Human-Computer Interaction」(通称PACMHCI)に最新の研究論文が受理されたことを発表しました。

PACMHCIは、人間とコンピュータシステムの相互作用に関するさまざまな研究成果を取り上げる学術誌で、新しい入出力システムやユーザーエクスペリエンス、さらにはコンピュータを介した個人・集団への影響に関する研究が掲載されています。

今回の研究論文は、2025年10月18日から22日にかけてノルウェー・ベルゲンで開催される「The 28th ACM SIGCHI Conference on Computer-Supported Cooperative Work & Social Computing(CSCW)」において発表される予定です。

研究内容について


今回採択された研究タイトルは「Poet-Weaver: Reflecting on Communication Failure in Personal Relationships With Stylized AI-Generated Conversation Digests」です。これを日本語に訳すと、「Poet-Weaver:詩的なAIによる親密な対人関係の振り返り支援」となります。著者には、OSXのSeraphina YongさんとHashimoto Atsushiさん、東京大学のChi-Lan YangさんとHideaki Kuzuokaさん、そしてShigeo Yoshidaさんが含まれます。

この研究で開発されたPoet-Weaverは、特に異文化間の関係における親密な対話の振り返りを支援するAIツールです。ユーザーの会話履歴に基づき、AIが詩的な要約を生成し、コミュニケーション上の誤解や感情の微妙な変化を可視化します。直接的な指摘を避け、解釈の余地を持たせた詩が特徴です。これにより、ユーザーの主体性を保ちながら、その内省や対話を促進します。

実験結果


30組の異文化間友人ペアを対象とした実験では、Poet-Weaverを使用することでコミュニケーション上の失敗が認識され、その結果、関係理解の向上が確認されました。これにより、Poet-Weaverが対人関係の改善に寄与する可能性が示されました。

発表予定


この研究は、CSCWの講演セッションで10月20日、現地時間の午前11時から12時まで発表される予定です。詳細については、CSCW公式サイトで確認できます。

オムロン サイニックエックスとは


オムロン サイニックエックス(OSX)は、東京都文京区に本社を構え、オムロンが描く"近未来デザイン"を創出する中心拠点です。

OSXでは、「AI」「ロボティクス」「IoT」「センシング」といった最先端技術の専門家が集結し、社会的課題の解決を目指しています。技術革新を基にした「ビジネスモデル」「技術戦略」「知財戦略」を統合し、実際のビジネスアーキテクチャとして落とし込むことで独自の「近未来デザイン」を生み出します。また、大学や外部研究機関との連携を通じて、さらなる研究開発を推進しています。

最新情報や活動については、OSXの公式ホームページをご覧ください。


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会社情報

会社名
オムロン株式会社
住所
京都府京都市下京区塩小路通堀川東入
電話番号
075-344-7175

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