IT人材不足解消に向けた新プロジェクト、クリエアナブキがシステナ・テックアイエスと提携

IT人材不足解消に向けた新プロジェクト、クリエアナブキが提携

近年、日本においてデジタルトランスフォーメーション（DX）が進行していますが、それに伴いIT人材の需要が急増しています。特に地方ではITエンジニアが不足し、地域企業のDXが進まないという深刻な問題が浮上しています。

このような背景を受け、総合人材サービスを展開する株式会社クリエアナブキは、株式会社システナ、株式会社テックアイエスとの協業を開始しました。既に日本の労働市場は変化しつつあり、特に専門技術職が不足している状況に焦点が当てられています。

アンケート調査によれば、派遣社員の17％は次に習得したいスキルとして「IT・Webに関するスキル・知識」を挙げています。また、経済産業省はIT人材の確保を目的としたリスキリング施策を講じていますが、未経験者の就職機会は限られています。そのため、未経験からITエンジニアを目指す人と即戦力を求める企業との間にはギャップが生じているのです。

この状況を打破するため、クリエアナブキはシステナ及びテックアイエスと協力し、「ITエンジニア育成・就業プロジェクト」をスタートします。このプロジェクトは未経験者を対象とし、プログラミング教育を提供するテックアイエスと、実務経験を積む場を提供するシステナ松山イノベーションラボでの協力により進められます。

具体的には、2024年10月からのスタートを予定しており、初期段階で3名の未経験者を受け入れる計画です。彼らは教育プログラムを受講しながら、実務経験を積むことで即戦力として成長することを目指します。

このプロジェクトのスローガン「ひとに翼を。」には、個々の成長を支援し、地域社会の持続可能な発展に寄与したいというクリエアナブキの理念が込められています。今回の協業により、中国四国エリアにおけるIT人材の育成が進み、地域経済の活性化や地元雇用の創出に貢献することが期待されています。

クリエアナブキの事業内容と背景

クリエアナブキは1986年に設立され、中四国地方で人材サービスを展開してきました。働き方や環境が変化していく中で、地域の労働力確保と雇用創出は重要な課題です。人材派遣はもとより、海外人材や女性、障がい者の就業支援等にも力を入れ、新たな働き方や雇用の場を提供しています。

その一環として、今回のIT人材育成プロジェクトが位置づけられており、地域企業と連携して持続可能な雇用の醸成を目指しています。以前から、地方の企業におけるIT化が課題視されている中で、これを解決するための実効性のあるプロジェクトとして期待が寄せられています。