猫を迎え入れる際の選択肢は保護や譲渡が主流、ペットショップ利用は少数派
特定非営利活動法人ねこほーむ(東京都町田市)が実施したアンケート調査によると、猫を迎え入れる際の選択肢として保護や譲渡を利用する人が圧倒的に多いことが明らかになりました。この調査は、猫を飼育または飼育していた500名を対象に、彼らの猫を飼い始めた理由や支援活動の状況について探るものでした。
調査結果の概要
調査は2024年12月20日に行われ、インターネットを通じて行われました。調査の結果、猫を飼うきっかけとして最も多いのは、なんと4割以上が
「保護や譲渡のタイミングがきっかけだった」と回答しました。
- - 保護する・譲渡されるタイミングがあったから → 31.6%
- - ボランティアを通じて興味を持ったから → 9.2%
- - 偶然の出会いがあったから → 14.8%
この結果から、保護猫に対する意識が高まっていることが伺えます。特に、SNSやカフェなどで行われる保護猫活動が多くの人々に影響を与えているようです。
猫の迎え入れ方法
調査によると、猫を迎え入れる方法は以下の通りです。
- - 野良猫を保護 → 33.6%
- - 友人や知人からの譲渡 → 31.2%
- - 里親としての引き取り → 7.6%
- - 保護団体からの譲渡 → 7.0%
- - ペットショップでの購入 → 21.4%(その中でも「タイミングやご縁」で飼うきっかけが多かった人の中ではわずか3.9%という結果)
ペットショップでの購入が全体の中では21.4%でしたが、特に意識の高い飼い主においてはその割合が激減。72.1%の人が保護や譲渡によって猫を迎え入れており、このトレンドは今後も続いていくことでしょう。
猫との暮らしでの困りごと
猫との生活には楽しみが多い一方で、様々な困りごとが存在します。調査では、以下のような課題が挙げられました。
- - 部屋の汚れ・損傷 → 45.2%
- - 衛生面の管理 → 38.8%
- - 外出や旅行の難しさ → 34.8%
これらは多くの飼い主が抱える現実であり、新たな猫の飼い主が増える中で、支援や情報提供が求められています。
猫に対する支援活動の実態
支援活動への参加経験を問うたところ、11.6%の人が実際に活動したことがあると回答しました。一方で、17.0%の人は「支援活動を検討しているが実行したことがない」
と答え、潜在的な関心が高いことも分かりました。支援の方法としては、物資の寄付や資金援助が主流という結果でした。
不要になった猫用フードやグッズの扱い
不要になった猫のフードやグッズについては、53.6%が「廃棄している」*と回答。これからは、支援団体への寄付も選択肢として考慮してほしいものです。不要な物資を通じて、多くの猫たちを支えることが可能です。
NPO法人ねこほーむの取り組み
NPO法人ねこほーむでは、やむを得ず猫を手放さなければならない飼い主に寄り添い、猫たちの生涯預かりを実施しています。大切な命を無駄にせず、健康で快適な生活を送るための環境を提供。寄付を通じてこの活動を支えていただけることを心より願っています。彼らの活動は、私たちの温かい支援によって成り立っています。