トーヨーカラーがトヨタバッテリーからの表彰を祝う
2023年4月22日、トーヨーカラー株式会社(東京都中央区)が、トヨタバッテリー株式会社主催の「感謝の会」において「品質不具合ゼロ10年連続達成賞」を受賞しました。この栄誉ある賞は、リチウムイオン電池の導電助剤として供給しているアセチレンブラック分散体の品質が認められたものです。
10年連続の品質不具合ゼロの実績
トーヨーカラーは2015年からトヨタバッテリー向けにリチウムイオン電池用の導電助剤を提供しており、2023年9月からは新たにカーボンナノチューブ(CNT)分散体も導入しました。リチウムイオン電池において異物の混入は大きなリスクを伴い、バッテリーの性能を低下させるほか、最悪の場合は発火の危険性を孕みます。このため、CNTを使用した高出力電池では、さらに厳格な品質管理が求められます。
異物管理の徹底
トーヨーカラーが重視しているのは、「持ち込ませない」「発生させない」「除去する」という異物管理の三原則です。これに基づき、原材料の受け入れから製造、充填、出荷に至るまで、全工程で異物対策に力を入れています。その結果、10年間にわたり、品質不具合ゼロを達成することができました。この努力が評価され、トヨタバッテリーからの受賞につながったのです。
持続可能な社会に向けて
トーヨーカラーは今後もリチウムイオン電池のキーマテリアルである導電CNT分散体の開発を進め、さらに高品質な製品を提供することで、電池の性能向上に貢献していきます。これにより、クリーンモビリティを推進し、持続可能な社会の形成に寄与する姿勢を強化しています。
トヨタバッテリー株式会社の役割
トヨタバッテリーはトヨタ自動車の100%子会社であり、車載用バッテリーの製造に特化している企業です。彼らは電動車の基幹部品である電池を通じて、持続可能な未来の車づくりに挑戦しています。詳しい情報は、
トヨタバッテリーの公式ウェブサイトをご覧ください。
トーヨーカラーの会社概要
トーヨーカラー株式会社は、1896年に創業したartience株式会社の一員で、色材・機能材の分野においてリーダーシップを発揮しています。色材設計技術や分散技術の専門性を活かし、有機顔料やプラスチック用着色剤、機能性材料を多岐にわたって提供しています。artienceグループは先端技術を駆使して、感性に訴える価値を創出し、豊かな未来の実現に貢献しています。詳しくは、
artienceグループのウェブサイトをご参照ください。