横浜市長の山中竹春氏は、2023年11月、タイ・バンコクを訪問し、脱炭素化に向けた連携を深めました。
今回の訪問では、バンコク都知事とのトップ会談や脱炭素ワークショップの開催などを通して、アジア諸都市の脱炭素化に向けた連携を促進しました。
バンコク都との連携強化
横浜市とバンコク都は、10年以上前から都市間協力を行っており、信頼関係を築いています。2022年には、横浜市でアジアの都市の脱炭素化に向けた共同宣言「横浜宣言」を発表し、44の都市・政府機関の賛同を得ています。
今回のトップ会談では、脱炭素化に向けて市民や企業に最も近い存在である「都市」の役割が重要であることを改めて確認し、両都市が推進する脱炭素化施策について協議を行いました。
また、2027年に横浜市で開催される「GREEN×EXPO」の成功に向けて、バンコク都知事にPRを行いました。
横浜・バンコク脱炭素ワークショップ
横浜市、バンコク都、日本国環境省、一般社団法人海外環境協力センター(OECC)の共催により、「横浜・バンコク 脱炭素都市間連携ワークショップ」を開催しました。
このワークショップでは、横浜市の脱炭素分野の取り組みを紹介する基調講演が行われたほか、バンコク都が横浜市の支援のもと策定した「エネルギー・アクションプラン」が新たに発表されました。さらに、横浜企業とタイ企業の脱炭素連携プロジェクトが発表され、日・タイ間のビジネス交流につながりました。
国際機関との連携
山中市長は、国際連合(国連)アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長とも面会し、横浜市の脱炭素分野の取り組みを紹介しました。
ESCAP事務局長との面会では、脱炭素化やVLR(SDGsに関する自発的自治体レビュー)を活用したSDGsの推進など、アジアの都市の持続可能な開発に向け、今後連携を強化していくことを確認しました。
また、「GREEN×EXPO 2027」や、ESCAP主催の国際会議APUF(アジア太平洋都市フォーラム)における協力について、意見交換を行いました。
タイ政府機関との連携
タイ工業省産業振興局長との会談では、環境分野を中心に横浜・タイの企業間のビジネス交流を進めていくことや、「アジア・スマートシティ会議」などの機会を活用して連携していくことを確認しました。
さらに、タイ政府の重要戦略地域である東部経済回廊(EEC)事務局長とのトップ会談では、横浜市の脱炭素化施策について共有し、カーボンニュートラルな都市開発に向けて協力していくことを確認しました。
まとめ
今回の訪問を通して、横浜市はアジア諸都市との脱炭素化連携を強化し、「GREEN×EXPO 2027」の成功に向けた機運を高めました。
横浜市は、今後も国際的な連携を深め、脱炭素化社会の実現に向けて積極的に取り組んでいきます。