新たな英語絵本『THE SEA TURTLE ウミガメ』の登場
東京書籍株式会社は、2024年7月16日に新しい絵本『THE SEA TURTLE ウミガメ』を発表しました。本書は、名著「NEW HORIZON Elementary」の素材を基にした物語であり、沖縄の浜で生まれたウミガメのアナを主人公に、その成長と海を旅する様子を描いています。
物語の内容
アナは浜辺でたくさんの兄弟と一緒に生まれました。しかし、巣穴から外へ出た瞬間、大きな鳥に襲われそうになるという悲劇が待ち受けています。この緊迫感の中で、アナは成長し、さまざまな冒険を経験します。ページをめくるたびに変わる海の美しい描写と、アナの成長過程を楽しむことで、子どもたちは英語の物語に親しむことができるのです。
また、本書の特色は監修者が小学校英語教科書の専門家である点にあります。子どもたちに身近なテーマを取り入れ、英語だけでなく他教科との連携も促進する工夫が施されています。さらに、2次元バーコードを使ってネイティブスピーカーによる英語の読み聞かせ音声を無料で再生できる利点もあります。これにより、子どもたちの英語の習得をより楽しく、効果的にサポートします。
アナの冒険の背景
物語のモデルとなったアナはアカウミガメで、日本で生まれた彼女は海流に乗って遠くメキシコのバハ・カリフォルニアへと旅をすることが知られています。この旅は決して簡単ではなく、帰国して産卵するためには数々の困難を乗り越えなければなりません。本書では、ウミガメの魅力的な生態や旅の様子を通じて、自然環境の大切さを伝えていきます。
科学的知見を基にした教育的要素
本書には日米の研究者が明らかにしてきたアカウミガメの回遊生態に関する数々の科学的知見が盛り込まれています。ウミガメの厳しい生存環境を描くことで、子どもたちは自然界への興味を抱き、環境保護の重要性に目を向けるきっかけとなるでしょう。アナの冒険を通じて、子どもたちの心に自然への好奇心が芽生えてほしいと願っています。
読み聞かせの重要性
アレン玉井光江教授が強調するように、読み聞かせは子どもの言語習得に与える影響が非常に大きいです。絵本を通じて、子どもたちの想像力や思考力を育むことができるため、親や教師とのコミュニケーションがより一層大切になってきます。外国語の読み聞かせにおいても、自然なやり取りを通じて新しい言葉が育まれるのです。
著者とイラストレーター
本書の文はアレン玉井光江教授が担当し、イラストは村本ちひろ氏が手がけています。また、ウミガメの監修は奥山隼一氏が行い、科学的な視点から物語の信ぴょう性を高めています。
結論
『THE SEA TURTLE ウミガメ』は延々と進み続けるアナの冒険を通して、英語教育だけでなく、自然環境への意識をも育む一冊です。言葉の学び、自然への理解を深めるための素晴らしい絵本として、ぜひ手に取っていただきたい作品です。