天橋立の新名物、もち入り丹後のあんぱん
京都府与謝野町に位置する「お菓子の館はしだて」が誇る看板商品、「もち入り丹後のあんぱん」が、驚異的な販売記録を達成しました。2011年度に販売が開始されたこのあんぱんは、当初約5500個の販売数でしたが、13年後の2024年度にはなんと80,000個以上を売り上げるという新たな記録を樹立しました。
もち入り丹後のあんぱんとは?
「もち入り丹後のあんぱん」は、十勝産小豆を使用した粒あんを、もちと共に包み込んだ、まるでお饅頭のような新感覚のあんぱんです。可愛らしいサイズ感で、はみ出すほどの具がたっぷり入っていることが大きな魅力。このあんぱんは、すべて手作業で包まれ、焼き上げられるため、職人の丁寧な技術が光ります。1日に焼き上げられるのは最大30個までですが、混雑時には急速に売り切れることもあります。
winding journey その誕生の背景
「もち入り丹後のあんぱん」は、店舗のリニューアルに伴い誕生しました。「ドライブインはしだて」から「お菓子の館はしだて」に生まれ変わる際、地域の人々にも愛される商品の開発が求められました。2012年に新しくスタートしたこの商品は、天橋立の代表的な銘菓「知恵の餅」を参考にし、お餅とあんこの絶妙なバランスにこだわり、パッケージにも工夫が施されています。
コロナ禍に直面した2020年には、一時的に販売数が激減しましたが、その際には地域住民の支援が大きな力となり、試行錯誤の末にこれを乗り越えました。2023年になると、動きが戻り、他の店舗でも取り扱われるようになり、販売数は徐々に回復しました。その結果、2024年度には販売数が初年度の約15倍となることができました。
地元と観光に愛される存在
「お菓子の館はしだて」は、日本三景の一つ、天橋立を一望できる素晴らしいロケーションにあります。観光客のみならず、地元の皆様にも親しまれ、毎日多くの人々が訪れます。焼きたてのパンを楽しむことができ、約15種類のパンが店頭に並びます。「もち入り丹後のあんぱん」も、その中でも特に人気の一品です。観光バスが到着する際には、一瞬で売り切れてしまうことも珍しくありません。
メディアへの登場と今後の展望
「もち入り丹後のあんぱん」は、そのユニークな特徴からメディアにも取り上げられることが増えています。2025年に、京都府の公式サイト「KYOTO SIDE」では「京都の個性派ご当地あんぱん6選」として紹介される予定であり、今後も注目が集まることが期待されています。店舗が取り組んでいる「地域に根ざした商品」として、多くの人々に愛され続けることでしょう。
最後に
お菓子の館の店長、黒田氏も「たくさんの方にお召し上がりいただけて大変嬉しい」と語ります。小さな店舗ながらも地域住民や観光客の支えを得て、このような大きな成果を上げることができました。今後も一つひとつを丁寧に焼き上げ、より多くのお客様にご満足いただけるよう、努力し続けます。
店舗概要
住所:〒629-2261 京都府与謝郡与謝野町字男山801-4
TEL:0772-46-4500
URL:
公式ウェブサイト
運営会社
- - アシタ日和山株式会社(日和山観光の100%子会社)
URL:
公式ウェブサイト
地域性を大切にし、あんぱんを通じて天橋立の魅力を全国に広めていく「お菓子の館はしだて」。そのこれからの歩みに、ぜひご注目ください。