夏の訪れと共に、名古屋市中区にある中部電力が運営する「でんきの科学館」が、TVアニメ「Dr.STONE」とのコラボイベントを開催しました。このイベントは2025年の夏休み、7月29日から8月31日までの間、人気アニメと科 学のフュージョンという新たな体験を提供しました。
TVアニメ「Dr.STONE」は、稲垣理一郎氏の原作とBoichi氏の作画による漫画を基にしています。物語は数千年前に人類が石化してしまった後、科学少年・千空が文明を復興していく過程を描いています。この作品の人気は非常に高く、現在も最終シーズンが各動画配信サービスで好評を博しています。今回のコラボは、アニメのファンだけでなく、科学に興味がある多くの人々をも引き寄せる素晴らしい機会となりました。
科学を“体験”する魅力的な展示
イベントではさまざまな体験型企画が用意されていました。その中でも特に人気を博したのが、アニメキャラクターたちが館内の展示を楽しげに解説する「キャラクター展示解説」です。そして、館内に隠れている「メカ千空」を探し出す「メカ千空を探せ!」という企画も多くの来場者を魅了しました。
更に、イベント限定のクイズとスタンプラリーが用意され、参加者は科学や電気の仕組みを学びながらオリジナルの景品を獲得できるチャンスもありました。このようにして、学びと楽しさを同時に体験できる工夫が随所に見られました。
記録的な来場者数
イベント開催中は、TVアニメ「Dr.STONE」のファンを中心に、夏休みを楽しもうとする多くの人々が集まり、8月3日には一日の来場者数が5,000人を超えました。この特筆すべき出来事は、20年ぶりの記録更新となり、8月11日にはさらに多くの6,942人が訪れる大盛況となりました。1986年の開館以来、同館は来年40周年を迎えますが、これを記念する意味でも素晴らしいスタートを切りました。
特別展示と盛り上がり
8月8日には、アニメのキャラクター「コハク」の誕生日を祝う特別展示が行われ、館内にはコハクのパネルがフォトスポットとして飾られました。多くのファンがこの日を心に残る一日として迎えました。
限定グッズとライトアップも注目
また、イベント限定のオリジナルグッズを販売するポップアップストアも設置され、石神千空やあさぎりゲンの描き下ろしビジュアルをフィーチャーした商品はファンにはたまらない魅力となっていました。夜には名古屋の象徴的存在「中部電力 MIRAI TOWER」が、「Dr.STONE」のキャラクターカラーにライトアップされ、特別映像が流れることで、いっそう幻想的な雰囲気に包まれました。
来場者の声
参加者たちは「科学がこんなに面白いなんて知らなかった!」、「千空の解説で電気の仕組みがよくわかった」、「グッズがかわい過ぎて全部欲しくなった!」とSNSに感想を投稿し、イベントの熱気を感じさせています。ハッシュタグ「#DrSTONE × #でんきの科学館」は多くの人に共有され、イベントの盛り上がりを物語っています。
中部電力が運営するでんきの科学館は、このような“楽しく学べる科学の場”を今後も提供し続けることを目指しています。