鳥取小水力発電株式会社が新たに設立されました。この設立の背景には、吉銘グループと飛騨五木グループの緊密な連携があります。両社はともに森林や木材にルーツを持ち、林業の新たな方向性を模索してきました。吉銘グループでは、無垢材の特性を克服するエンジニアウッドの開発に着手し、飛騨五木グループでは林業の6次産業化に向けて木材をカスケード利用する取り組みを進めてきました。これらの活動は、世界的な脱炭素化の流れに寄与し、山の持つ自然資本の価値を高めることを目的としています。
近畿小水力発電株式会社が設立されてから半年が経過し、これまでの調査では近畿地方及びその周辺県から多くの小水力発電の候補地が見つかりました。この結果を受けて、鳥取県でも同様の取り組みを進める必要があるとの判断に至り、鳥取小水力発電株式会社が設立されたのです。両グループは、持つ実績やリソースを連携し、脱炭素への明確な道筋を示し地域を活性化することを目指しています。
小水力発電所を開発する際は、地域に根ざした事業運営が極めて重要です。そのため、各地点では自治体や関係者との連携を深め、地域に貢献できる小水力発電の開発を進めていく方針です。
今後は、鳥取県における小水力発電所の開発をさらに進めていく予定です。その際には、各地域の自治体やステークホルダーと連携し、地域活性化に寄与する事業を展開していきます。また、同日にプレスリリースされた福井小水力発電株式会社との連携を強化し、事業の最適化を図ります。さらに、他地域の企業とも共通の理念を持ち、人材や技術を共有することで、脱炭素化や地域活性化に貢献できるよう努めていきます。
各社の概要
- - 近畿小水力発電株式会社: 2022年12月に設立され、小水力発電事業を展開。地域の自然資本を活かし、地域社会に貢献する小水力発電所の開発を目指しています。詳しくはこちら。
- - 株式会社吉銘: 創業70年の歴史を持つ建築資材の業者。集成材の製造やプレカット、家具事業などを行い、最新テクノロジーを導入した環境経営を推進しています。詳細はこちら。
- - 飛騨五木グループ: 不動産、金融、森林管理など多岐にわたる事業を展開しています。木材流通の全プロセスをグループで担い、地域の発展に寄与しています。詳しくはこちら。
この取り組みを通じて、地域との協力を強化し、持続可能な社会に向けての道筋をさらに広げていくことが期待されます。