日本ドローン機構がグローバルサウス事業費補助金に採択 - ベトナムでの改革に期待

日本ドローン機構、新たな未来に向けた挑戦

日本ドローン機構株式会社が、令和5年度補正予算の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」へ採択されたことを発表しました。この事業は、新興国市場における社会課題の解決を目的としており、特にベトナムを舞台に企画されています。

この補助金を受けたプロジェクトは、ベトナムにおける現地パートナー企業との連携を強化し、ドローン部品の製造および組立についての詳細な調査を行うものです。製造拠点の確立を目指すこの取り組みは、ASEAN地域全体の産業発展にも寄与することが期待されています。

グローバルサウスとは？

「グローバルサウス」という概念は、主に南半球のアジア、アフリカ、中南米の新興国・発展途上国を指します。これらの国々は、経済成長を遂げつつも多くの社会課題を抱えています。日本ドローン機構は、これらの地域に進出することで、社会的課題解決と共に、日本国内でのイノベーション創出にも寄与する方針です。

取り組みの具体的な内容

今回のプロジェクトでは、ベトナムにおけるドローン部品の生産体制および供給体制についての調査が行われます。具体的には、ドローン製造のサプライチェーンを多元化し強化するため、現地での部品製造を模索します。

事業期間は交付決定日から2026年2月28日までを予定しており、調査成果は日本とベトナムの二拠点体制の確立に活かされる予定です。これにより、日本国内の産業強化と新興国市場への貢献を同時に実現することを目指しています。

サプライチェーンの多元化における意義

日本ドローン機構はサプライチェーンの多元化を重要視しています。この取り組みにより、異なる国々からの製品供給が可能になり、需要の変動にも適応できる強靭な供給体制が整います。また、現地での調達を進めることによって輸送コストの削減や調達リードタイムの短縮が期待できます。

さらには、環境負荷を低減する持続可能なサプライチェーンの実現にも寄与し、企業としての経営効率の向上を図ることができます。このように、柔軟で多様な供給網の構築は、安定的な製品供給を保障し、事業の拡充に必要不可欠です。

日本ドローン機構のビジョン

日本ドローン機構は「挑戦と実践による価値の追求」を基本理念として掲げています。この理念のもと、全国70校以上のドローンスクールを展開し、ドローン操縦士の育成を通じた産業貢献にも積極的です。また、企業や官公庁との取引実績も豊富で、広範なビジネスシーンにおいて存在感を示しています。

本社は東京都港区に位置し、ドローンサービスプロバイダーとして、様々な事業内容を展開しています。ドローンの販売や保守、さらに防災や監視などのソリューション業務により、社会的ニーズに応えるため日々挑戦を続けています。