キース・ヘリングが子どもたちに贈る、平和へのメッセージ
山梨県小淵沢にある中村キース・ヘリング美術館は、2024年7月10日に、キース・ヘリングの作品を通して戦争と平和について学び、自由な発想で将来を創造するためのワークブック「キース・ヘリングと平和をえがこう」を刊行しました。
このワークブックは、冷戦時代に社会を鋭く洞察し、反戦・反核運動を積極的に行ってきたキース・ヘリングのメッセージを受け継ぎ、現代の子どもたちへ平和への想いを伝えるためのものです。
ワークブックは、ヘリングの作品を通して「見て」「調べて」「考える」を繰り返し、子どもたちの観察力と発想力を育むことを目指しています。
ワークブックのポイント
1.
自由に描ける!
ワークブックの全ページは、画用紙と同じ素材で作成されており、色鉛筆やペンで自由に絵を描くことができます。子どもたちがヘリングのように、未来に平和をえがくことができるように、創作意欲を刺激する工夫が凝らされています。
2.
3段階構成で思考力を育む!
「作品を観察する問いかけ」「自分で描く」「会話形式で伝える」という3段階構成を通して、子どもたちの思考力を育みます。
3.
広島のエピソードを初公開!
ワークブックには、キース・ヘリングが広島を訪れた際に感じたことや、核兵器について考えたことを、物語形式で初公開しています。子どもたちと一緒に、核兵器について考える機会を創出します。
ワークブックの配布について
ワークブックは、子どもたちに広く届けるため、ほとんどを無料配布します。
広島・長崎原爆の日/終戦記念日イベント: 8月6日、9日、15日に中村キース・ヘリング美術館を訪れた15歳以下の子どもたちに、各日先着100名に無料配布されます。
イベント「キース・ヘリングが見た広島」: 7月21日〜25日に旧日本銀行広島支店で開催されるイベントでは、会場を訪れた子どもたちに無料配布されます。
山梨県内の小中学校・図書館: 夏休み明けの9月からは、山梨県北杜市を中心とした県内小中学校、図書館などに無料配布されます。
美術館ショップでの限定販売: 中村キース・ヘリング美術館のショップでは、ワークブックを1,980円(税込)で販売いたします。
ワークブックを通して、平和について考えてみよう
「キース・ヘリングと平和をえがこう」は、子どもたちが戦争と平和、そして未来への希望について考えるきっかけとなるワークブックです。
子どもたちの想像力を刺激し、平和な未来を創造する力を育む、貴重な機会となるでしょう。