ダイキンとShizen Connectの新実証
2024-07-31 16:09:46

ダイキンとShizen Connectが再エネ活用の実証実験を開始

ダイキン工業とShizen Connectによる再エネ活用の実証実験



近年、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが急速に進められています。この中で、エネルギーの効率的な利用方法が求められています。ダイキン工業株式会社と株式会社Shizen Connectは、再生可能エネルギーの有効活用に向けた共同実証実験を2024年10月から開始することを発表しました。実証実験では、家庭用ヒートポンプ給湯機「ダイキンエコキュート」を用いて、再エネの発電量に応じた制御を行い、需要を創出することを目的としています。

実証実験の背景と目的



2050年を目指すカーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの導入は加速度的に進んでいます。しかし、太陽光や風力発電は、天候により発電量が変動するため、効率的な活用方法が求められています。これに伴い、電力供給が需要を超える時間帯には「再エネ出力制御」が行われ、発電所は一時的に発電を停止している現状があります。このため、再生可能エネルギーの利用を最大化する新たなアプローチが必要とされています。

具体的な取り組み



本実証実験では、Shizen Connectが開発したエネルギー管理システム「Shizen Connect」と、ダイキンのエコキュートの遠隔制御システムを連携させ、再生可能エネルギーの発電量が多い昼間にエコキュートの給湯を行います。この方式によって、需要創出DR(ディマンド・リスポンス)が実施されます。具体的には、需要創出DRとは、電力使用量のパターンを意図的に変更し、特定の時間帯における電力需要を増加させる手法です。この実験により、技術的、経済的、そして二酸化炭素削減効果が評価され、その結果が再エネ出力制御の抑制にどのように寄与するかを探ります。

実証の運用と参加者



実証実験の対象は、実験への参加に同意した一般家庭となります。エコキュートの制御計画は、次の日の電気市場価格や電力会社からの出力制御のスケジュールに基づいてShizen Connectが立案します。これにより、より効果的なエネルギー管理が実現されることを目指しています。

ダイキンのエコキュートについて



「ダイキンエコキュート」は、ヒートポンプ方式を採用し、空気の熱を利用してお湯を沸かすことができます。これにより、電気による給湯と比較して、消費電力を約1/3に削減することが可能です。また、スマートフォンアプリ「Daikin Smart APP」との連携により、外出先から浴槽の湯はりや追いだきが可能で、天気予報と連動して自動的に沸き上げのタイミングを判断します。

未来の展望



ダイキンとShizen Connectは、この実証実験を通じて、システムの効果的な運用方法を模索すると共に、社会実装を進めていく考えです。また、今後は様々な分野のリーディングカンパニーと協力し、脱炭素化社会の実現を目指します。この取り組みが、持続可能なエネルギー社会の実現にどのように寄与するか、非常に注目されるところです。実証実験の成果は、今後のエネルギー政策においても大きな影響を与える可能性があります。


画像1

画像2

会社情報

会社名
ダイキン工業株式会社
住所
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。