内見なしで賃貸契約は本当にアリ?500人の意識調査から見えた真実
賃貸物件の契約において、実際に部屋を内見することが必要かどうか、今や多くの人が疑問を持つ時代です。特に近年では、オンライン内見や高品質な画像を提供する不動産サイトが普及し、内見しなくても契約を決められるかもしれないという考え方も広がっています。そこで、株式会社AlbaLinkが行った「内見なしの賃貸契約に関する意識調査」の結果を基に、その実態を探ります。
調査概要
AlbaLinkは、賃貸物件に住んだことがある500人を対象にインターネットで意識調査を実施しました。調査期間は2025年6月26日から27日までで、回答者は364名の女性と136名の男性、年齢層は幅広く、特に30代が多く含まれています。
内見なしで契約したことがある人は33.4%
調査の結果、賃貸契約を内見なしで行ったことがある人は、全体の33.4%に達しています。ただし、実際に契約する際には93%以上の人が内見を必要と感じており、特に「行かないとわからないことがある」という理由が最も多く挙げられました。これは、実際の物件の状況や周辺環境に関する知見が得られないリスクを懸念している表れとも言えるでしょう。
内見の必要性を感じる理由
内見なしで賃貸契約を行った経験を持つ人たちからは、一部は「オンライン映像での体験が十分だった」「とても便利だった」という意見も寄せられました。しかし、内見を重視する人が多い中で、彼らの理由は以下の通りです。
1.
行かないとわからないことが多い(44.2%): 環境音や近隣住民の様子、周囲の治安などは写真では把握しきれません。
2.
現地でチェックしたい事項がある(16.0%): 共有スペースの状況や、他の住人の雰囲気など、五感を用いて確認したい要素が多く存在します。
3.
ネットと実物の違い(15.4%): ネットで見たイメージと実際との差に対する不安は、特に重要な要素です。
そのほかにも、トラブルを防ぐためや、家は自分の日常を支える大切な場所であるからこそ、内見をする意義が強調されていました。
まとめ
今回の調査からは、内見なしで賃貸契約を行うことが一定数いる一方、多くの人が内見の重要性を実感していることが分かります。不動産市場が多様化し、情報も豊富に存在する今だからこそ、正しい選択をするためには内見が不可欠であるという意見が強く根付いていることが窺えます。特に、内見なしでの契約が後悔に繋がる場合も多いことから、慎重な判断が必要です。もちろん、状況や個人の考え方により選択肢は変わりますが、「内見を行わなかったことで後悔した」という実体験が多いことは、賃貸契約を考える際の重要な教訓となるでしょう。