GPT-4oで統計数値の表を読み込んでグラフを作成する際の検証結果が公開
日本マネジメント総合研究所合同会社は、最新版のChatGPT(GPT-4o)を用いて統計数値の表からグラフを作成する際の検証結果をまとめた「GPT監査レポート17」を公開しました。
同研究所は、近年注目を集める生成系AIの活用を促進するため、GPT監査レポートシリーズを発行しています。今回のレポートでは、東京消防庁の熱中症患者数の統計数値表をGPT-4oに読み込ませ、グラフを作成する実験を行いました。
実験では、GPT-4oが統計数値表を正確に認識し、グラフに落とし込むことができるのか、また、グラフの作成過程においてどのような課題があるのかを検証しました。
レポートでは、GPT-4oが統計数値表からグラフを作成する際に、データの解釈やグラフの種類選択、グラフのデザインなどにおいて、人間にはない柔軟性と効率性を発揮した一方で、一部データの誤認識やグラフの表現力において課題も見られたことを明らかにしています。
同研究所は、今回の検証結果を踏まえ、今後、GPT-4oを始めとする生成系AIのさらなる進化と、統計数値データの可視化における活用可能性について、引き続き研究を進めていくとしています。
レポート公開と監査人の詳細
「GPT監査レポート17」は、同研究所のウェブサイトで公開されています。監査人は、同研究所理事長兼GPT研究所所長の戸村智憲氏です。
戸村氏は、生成系AIの活用や社会実装に関する研究、講演活動を行っており、GPT監査レポートシリーズを通じて、AI技術の進展と社会への影響について発信しています。
GPT-4oによる統計数値グラフ作成の検証を通して見えてきたもの
今回の検証は、GPT-4oが統計数値データの可視化に貢献できる可能性を示す一方で、その活用には課題も存在することを明らかにしました。
生成系AIは、日々進化を続けており、その活用範囲は今後さらに広がっていくことが予想されます。今回の検証結果を参考に、生成系AIを社会実装していくための議論を進めていくことが重要です。
日本マネジメント総合研究所合同会社について
日本マネジメント総合研究所合同会社は、経営コンサルティング、研修、調査、出版など、幅広い事業を展開する企業です。近年では、DX推進や業務効率化、自殺防止のメンタルサポート活動など、社会課題解決にも積極的に取り組んでいます。
同研究所は、AI技術の進化と社会への影響について、常に注目し、研究開発を行っています。今回のGPT監査レポートは、その一環として公開されたものです。