行幸特別展
2019-10-19 10:30:06

令和元年秋の特別展『行幸 ―近現代の皇室と国民―』が始まる!

令和元年秋の特別展『行幸 ―近現代の皇室と国民―』が開催中



国立公文書館東京本館では、天皇陛下の御即位を記念して特別展『行幸 ―近現代の皇室と国民―』を開催中です。この展示は、明治以降の近現代における皇室と国民の関係に焦点を当て、特に行幸啓にまつわる歴史が紹介されています。

行幸啓の意義と歴史



明治維新以降、天皇と国民の距離が大幅に縮まった背景には行幸啓の存在がありました。新政府の大久保利通は、天皇の大坂行幸を提案しましたが、遷都は実現しませんでした。その後1867年3月には、明治天皇が初めて京都を離れ、他の地を訪問する行幸が実現しました。これは、天皇が国民と直接接する重要な機会となりました。

多様な歴史的背景



大正の時代に入ると、1912年には天皇の崩御に続いて皇太子が即位。大正4年には天皇が京都に行幸し即位礼を行いました。しかし、1912年の関東大震災では、当時の皇太子が被災地を訪れ、直接被害状況を視察する姿が見受けられました。これが、当時の天皇や皇族の行動の大きなターニングポイントになり、国民との結束が強まったのです。

戦争と復興の中で



昭和16年には日本が第二次世界大戦に突入。その後、昭和20年の東京大空襲では大きな被害が発生しました。その際、天皇が被災地を訪れたこともあったと伝えられ、戦後に発せられた詔書によって国民との信頼関係が築かれたことが強調されました。戦後の昭和天皇による巡幸では、全国津々浦々を回り、天皇と国民の新たな関係性が醸成されました。

平成から令和へ



1989年に昭和天皇が崩御し、平成の時代が始まります。この時期も天皇皇后両陛下は、全国各地の行事に積極的に参加され、震災のような災害時にも被災地を訪問されました。そして、2019年4月30日、平成の時代を経て天皇陛下が御退位され、令和へと元号が改められました。

展示内容と音声ガイド



本展の資料展示は、文書や映像資料を通じて、皇室の歴史と国民との関わりを視覚的に体感できる内容となっています。また、元NHKアナウンサーの山根基世氏による音声ガイドも利用可能で、彼女の落ち着いた声で、展示解説が届けられます。

オリジナルグッズと講演会



展覧会ではオリジナルグッズも販売しているほか、特別講演会も開催されており、多くの歴史に関心を持つ人々が集まります。これを機に、近現代の皇室と国民の関係をじっくり探求してみてはいかがでしょうか。

展示は東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩5分の国立公文書館東京本館で行われており、入場は無料です。土日祝日も開館していますので、ぜひ足を運んでみてください。

会社情報

会社名
独立行政法人 国立公文書館
住所
東京都千代田区北の丸公園3-2 
電話番号
03-3214-0621

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