新しい一歩!食品&飲料業界のSedexワーキングチームとは
日本の食品&飲料業界が新たに設立した「Sedexワーキングチーム」が注目を集めています。Sedexは、企業がグローバルサプライチェーンにおける労働条件を適切に管理し、改善するためのオンラインプラットフォームを提供する団体です。今回のワーキングチームの設立背景やその今後の取り組みについて詳しく見ていきましょう。
Sedexの目的と役割
Sedex(Supplier Ethical Data Exchange)は、企業や組織が責任あるサプライチェーンを構築するためのサポートを行っています。このプラットフォームを利用することで、企業は責任を持って調達を行い、持続可能なビジネスを推進することができるのです。具体的には、実用的なツールやサービスを提供し、企業間のコミュニティネットワークを構築しています。
ワーキングチーム発足の経緯
このワーキングチームは、経済産業省が策定した「責任あるサプライチェーンにおける人権尊重のためのガイドライン」に基づいています。このガイドラインにより、今後の日本では企業がサプライチェーンでの人権デューデリジェンスを実施することが求められています。Sedexに加盟している企業は、個々にこの人権DDを実施していますが、多くの企業が共通のサプライヤーと取引しているため、業界全体での情報の共有が有効とされています。
食品&飲料業界への影響
食品&飲料業界は特にサプライヤーとの取引が密接であるため、企業が協力してSedexの評価情報を活用することで、効率的に「責任ある調達」を実現できると期待されています。ワーキングチームの発足により、同業界の企業が共通の利益を追求する環境が整い、効率的な運営が可能となります。イニシアチブの元、業界全体での調達基準を向上させていくことに力を入れています。
ワーキングチームの今後の取り組み
ワーキングチームは以下のような具体的な活動を予定しています:
- - サプライヤー企業へのSedex合同説明会の開催
- - 業界内でのSedex活用推進及び標準化の働きかけ
このようにして、彼らはバリューチェーン全体を通じてSedexの利用を促進し、持続可能な取り組みを推進していく計画です。
参画企業一覧
この新しいワーキングチームには、以下の10社が参画しています(五十音順):
- - アサヒグループホールディングス株式会社
- - 味の素株式会社
- - キッコーマン株式会社
- - キリンホールディングス株式会社
- - サッポロホールディングス株式会社
- - サントリーホールディングス株式会社
- - 株式会社J-オイルミルズ
- - 株式会社ニチレイフーズ
- - ハウス食品グループ本社株式会社
- - 株式会社ロッテ
これらの企業は協力して、Sedexを活用した果敢な取り組みを進めています。
お問い合わせ先
Sedexやワーキングチームについての詳細は、Sedex日本ヘルプデスクまでお問い合わせください。連絡先は0120-241-013、または
[email protected]です。また、各参加企業への問い合わせは、各社にて直接行うことが推奨されます。
人権デューデリジェンスとは?
最後に、人権デューデリジェンスとは、企業の活動が利害関係者に与える影響を評価し、そのリスクを軽減するプロセスを指します。経済産業省や国連もこれに基づく指導を行っています。Sedexの呼びかけに応え、企業としての責任を果たすための取り組みが、今後も更に推進されることが期待されます。