MicroBio Me拡大
2025-09-17 11:34:44

腸内細菌検査「MicroBio Me」が医療機関を拡大、健康課題に挑む

腸内細菌検査「MicroBio Me」が医療機関を拡大、健康課題に挑む



キリンホールディングス株式会社と協和キリン株式会社が共同設立したCowellnex株式会社が、腸内細菌検査「MicroBio Me」を展開しています。このサービスは、腸内細菌を詳細に可視化し、ユーザーに最適な健康ソリューションを提供することを目的としています。

「MicroBio Me」は、2023年7月にサービスが本格的にスタートし、短期間で利用者から高い評価を得て、導入医療機関は約300施設、総検査数は約1,500件に達しました。具体的には、東京、大阪、福岡を中心に展開されています。

腸内には約1,000種類、100兆個もの細菌が存在しており、これらは健康状態に深く関わっていることが知られています。特に、過敏性腸症候群(IBS)は腸内細菌のバランスが崩れることが一因だとされています。日本国内では、IBSに罹患していると推定される人は1,200万人を超え、市場規模も拡大しています。2024年の国内市場は約2.81億米ドルに達すると見込まれています。

このような背景を受け、「MicroBio Me」は腸内細菌の詳細な解析が可能であり、個々の状態に応じた最適なアプローチを提供します。本サービスの提供を通じて、より多くの人々が健康的な生活を送れるよう努力していくとしています。

今後の展望としては、2026年末までに1,000医療機関への導入と、延べ5,000件の検査数を目指しています。また、蓄積された検査データと他機関の研究成果を活用し、検査項目の拡充や解析精度の向上を進める予定です。キリンのヘルスサイエンス研究所及びCVC出資先との連携により、次世代の検査方法やソリューションの研究開発も進め、腸内細菌を通じて健康課題を解決することを目指しています。

「MicroBio Me」の具体的な検査方法としては、ユーザーが医療機関で検査キットを購入し、自宅で採便したサンプルをCowellnexに送付します。そこで、米国のThorne HealthTechによる高精度な解析が行われ、結果は医療機関を通じてユーザーに提供されます。これにより、腸内環境に基づいた医師のアドバイスが受けられ、より健康的な生活への第一歩を踏み出すことが可能となります。

Cowellnexは、キリンと協和キリンによる共同出資で設立され、イノベーション創出を目指しています。腸内細菌検査「MicroBio Me」は、その一環として、健康を取り巻く社会課題の根本的解決に挑む重要なサービスとなるでしょう。

キリングループは、自然と人の調和を重視し、「食と健康」の新しい喜びを広げ、心豊かな社会の実現を目指しています。


画像1

会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

関連リンク

サードペディア百科事典: 腸内細菌 Cowellnex MicroBio Me

Wiki3: 腸内細菌 Cowellnex MicroBio Me

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。