アドビが次世代スキル向上を目指す新たな「Adobe Digital Academy」を発表

アドビ、次世代人材育成のための新プログラムを発表

アドビ（Adobe）が、最新のクリエイティビティカンファレンス「Adobe MAX」において、「Adobe Digital Academy」という新たなグローバルイニシアチブを発表しました。このプログラムは、次世代の学習者や教育者がAIリテラシー、コンテンツ制作、デジタルマーケティングスキルを体系的に習得することを目的としています。

教育プログラムの概要

「Adobe Digital Academy」では、専門的なトレーニングや認定資格を提供し、2030年までに3,000万人の学習者が需要の高いスキルを身につけることを目指します。アドビはCourseraやNGO、教育機関との連携を強化し、学習者が将来的なキャリアに結びつくようなスキルを習得できる環境を整えます。これに伴い、奨学金や助成金も拠出され、あらゆる背景を持つ人々に教育の機会を提供します。

近年、クリエイターエコノミーの成長やAI技術の進展により、コンテンツ制作に新たなチャンスが無数に生まれています。次世代の人材は、急速に変化する市場でのキャリアアップを望んでおり、アドビのプログラムはそのためのサポートをしています。アドビのマーケティングバイスプレジデント、ステイシー・マルティネットは、「AIが情報格差を広げるのではなく、橋をかけるものになることを望んでいます」と述べています。

幅広いカリキュラムと学習方法

このプログラムでは、生成AIコンテンツ制作やデジタルマーケティング、SNSコンテンツ制作など多岐にわたるトピックが網羅されたカリキュラムが提供されます。具体的には、Adobe Expressを利用して高品質なコンテンツが作成できるスキルを習得し、生成AIを駆使した自己表現の方法を学ぶことができるのです。初期コースはCourseraで提供されており、誰でも自分のペースでスキルを習得できます。

受講者には、プロフェッショナルな認定資格を取得する機会が与えられ、2025年初頭にはデジタルマーケティングに関する認定資格も用意される予定です。また、アドビは、教育機関を通じて25万ドルの奨学金を提供し、360度のサポートを行っています。

未来のキャリア支援

「Adobe Digital Academy」は、学生が職場で必要なスキルを身につけるための有用なリソースとして機能します。アドビは、成長するクリエイターエコノミーに貢献するため、既存の教育プログラムとの連携を強化し、マーケティングやコンテンツ制作に特化したコースを追加する計画です。このコースでは、ライブやオンデマンドのトレーニング、キャリアコーチングなどのサービスが提供され、参加者は就職活動の成功に向けた支援を受けることができます。