新技術誕生!「ワンタッチャブル送り出し工法」とは
概要
株式会社OSK(大阪府泉大津市)が開発した「ワンタッチャブル送り出し工法」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたことが、業界の注目を集めています。この新たな工法は、工期を最大67%短縮する可能性を秘めた革新的な技術です。
工法の背景
OSKは長年にわたり、足場工事の生産性向上を追求してきました。これまでに28件の特許と3件のNETIS登録を持つOSKの技術は、特に「OSKスライド工法」として業界内で高く評価されています。この新しい「ワンタッチャブル送り出し工法」は、OSKスライド工法を基にしたもので、吊り足場の設置が“ワンタッチ”で簡単に行える点が大きな特徴です。
特徴の紹介
1. 作業効率の向上
新技術は、次世代クサビ型支柱と布板(アンチ)を利用し、しかもインパクトレンチを使用せず施工できるため、作業員の疲労を軽減します。この工法により、従来の方法に比べて大幅に作業時間を短縮可能です。
2. 幅広い適用性
様々な現場条件に順応できる柔軟性を持ち、狭いスペースや複雑な構造にも対応可能です。これにより、従来の工法では不可能だった場所への設置が可能になります。
3. 高い安全性
布板上で作業が可能なため、安全帯の設置も容易で、作業員の落下リスクが大幅に軽減されます。常に安全な状態を保ちながら作業が行える点も評価されています。
施工事例
以下の3つの事例から、この新技術の効果を見てみましょう。
施工例1: 鉄道橋
従来の工法では施工が難しい高所作業車の入らない場所で、「ワンタッチャブル送り出し工法」が大変役立ちました。
施工例2: 橋梁
通常1週間かかる工事が、この工法を使うことでたった3日で済んだという事例もあります。作業動線の確保により、効率的な施工を実現しました。
施工例3: 建屋
限られた工期の中で、高所作業車との併用により効率的に吊り足場を設置することができました。
今後の展開
OSKは、「OSKスライド工法」と「ワンタッチャブル送り出し工法」の普及に取り組んでおり、建設会社や足場工事会社、資材レンタル業者への技術支援や独自資材のレンタルを促進する意向です。新たな事業再構築補助金により、その展開を加速させる計画です。
会社情報
- - 設立: 2011年3月23日
- - 所在地: 大阪府泉大津市豊中町2-10-4
- - 資本金: 3000万円
- - 事業内容: 足場工事および工法・商材の開発・販売
- - 代表取締役: 平井幸代
- - URL: OSK 公式サイト
お問い合わせ先: