三菱総合研究所とN-SIDEが基本合意書を締結
2023年7月9日、株式会社三菱総合研究所(MRI)とエネルギー分野でグローバルに事業を展開するN-SIDE SA(N-SIDE)は、エネルギー分野におけるコンサルティングサービスやソリューションの共同開発に向けた基本合意書を締結しました。この合意は、近年の脱炭素社会の実現に向けた動きや、再生可能エネルギーの急速な拡大を背景としています。
背景
日本における電力系統は、需給バランスの調整や系統混雑の緩和といった課題に直面しています。これらの問題を解決するためには、柔軟で効率的な送配電網の構築が求められています。MRIは、官公庁や民間企業に対して豊富な実績を持つコンサルティングサービスを提供し、N-SIDEは先進的な数理最適化計算技術を活用して国際的なエネルギー市場で広範な支援を行っています。
両社のコラボレーションにより、送配電網の柔軟性と効率性を高めることが期待されています。この取り組みは、運用コストの削減や再生可能エネルギーの導入促進に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献するものとなるでしょう。
具体的な取り組み
基本合意書には、以下のような具体的な取り組みが盛り込まれています。
1.
DER(分散型エネルギーリソース)の統合
- 送配電網へのDERの統合に向けたコンサルティングサービスを検討し、運用効率の向上を目指します。
2.
エネルギー市場のソリューション開発
- エネルギー市場および電力システムにおけるソリューションの共同開発を行います。
これらの取り組みを通じて、技術や市場の検証を迅速に進め、革新的なソリューションの実用化を目指します。
今後の展望
MRIとN-SIDEは、この基本合意書を基にして具体的な事業計画を策定し、次のプロジェクトに着手します。両社は、情報の共有と協力体制を強化し、国内外の市場に向けて送配電網の高度化や脱炭素化に向けた取り組みを推進します。
特に、地域におけるローカルフレキシビリティの活用や同時市場の実践を通じ、需給調整や系統混雑の解消に取り組む予定です。
今後の展開には、多くの期待が寄せられています。これにより、エネルギー分野での新たなコンサルティングサービスやソリューションの提供が実現され、持続可能な社会の構築に貢献していくことでしょう。
会社概要
三菱総合研究所
- - 所在地: 東京都千代田区永田町2丁目10番3号
- - 代表者: 籔田健二
- - 設立: 1970年5月8日
- - 資本金: 63億3,624万円
- - 事業内容: シンクタンク・コンサルティングサービス、ITサービス
- - 公式ウェブサイト: MRI
N-SIDE SA
- - 所在地: Belguim, Louvain-la-Neuve
- - 代表者: Chevalier Philippe
- - 設立: 2000年
- - 事業内容: ライフサイエンスおよびエネルギー向けサービス・ソリューション
- - 公式ウェブサイト: N-SIDE