全国の花店で取り組まれる使い捨てラッピング削減プロジェクト

「減らそう使い捨てラッピング」プロジェクトのすべて

2025年10月10日から19日の10日間、全国約300店舗の花店で「well-blooming 10days challenge」が実施されます。このキャンペーンは、一般社団法人花の国日本協議会が中心となり、日本の花業界全体で環境意識を高めるための活動の一環です。今年のテーマは「減らそう使い捨てラッピング」。この取り組みは、持続可能な社会を実現するために必要な行動を促進し、業界全体で参加を呼びかけています。

このプロジェクトは、環境に優しい製品やサービスの普及を目指す「well-blooming project」の一環として、国産花き需要拡大推進協議会が正式に発表し、令和7年度農林水産省の支援を受けています。このキャンペーンでは、参加店舗が店頭での活動を通じて、お客様に対する環境意識の向上を図ります。

プロジェクトの具体的な取り組み

参加店舗では、プラスチック製のラッピングフィルムやビニールバッグを減らす試みを行い、代わりに生分解性の素材や紙製のラッピングを使用します。また、花束を包む際には、必要最低限に抑えることを基本方針とし、お客様が廃棄する際の負担を軽減することを目的としています。店頭では、スタッフによるお声がけや二次元コードを使ったアンケートを通じて、参加者からのフィードバックを収集し、環境アクションへの関心を高めるサービスを提供します。

全国の参加花店の増加

サステナブルな活動に対する意識が高まる中、プロジェクト開始時の60社から現在118社にまで参加企業数が増加しました。これは、全国の花店がこの取り組みに賛同し、積極的に行動を起こしている証拠です。参加店舗では、プラスチック削減に向けた具体的な計画を立て、実行に移すことが求められています。これにより、環境負荷の軽減だけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献することが期待されています。

参加者の声

参加花店の中には、実施初期からの取り組みを通じて実感した成果についてポジティブなフィードバックを寄せる店舗も多く見受けられます。一方で、長年の慣習から脱却することの難しさを感じている業者や、参加者からの理解を深めていく必要性を訴える声も存在します。このギャップを埋めるために、キャンペーンは継続的にコミュニケーションの機会を創出し、さらなる理解を得る手立てを講じていきます。

特典とキャンペーンの意義

アンケートに回答いただいた方の中から、抽選で10名(プレゼント希望者)に切り花栄養剤「美咲」を贈呈する特典も用意されています。これにより、参加者の意欲を引き出し、プロジェクトにより一層の関心を寄せるきっかけにしていきます。

「well-blooming project」は、持続可能な運営とともに、人々の心身の健康に重要な役割を果たす花業界が、環境問題に向き合う姿勢を強化し、花や植物が与えるウェルビーイング効果を広めることを目指しています。業界全体が手を取り合い取り組むことで、未来に誇れる責任ある花業界の構築を目指していきます。