未来の遺影写真
2026-07-28 13:29:07

未来の遺影写真と葬儀の新たな形を探るイベント「PHOTONEXT2026」

未来の遺影写真と葬儀の新たな形を探るイベント「PHOTONEXT2026」



2026年6月に横浜で開催された「PHOTONEXT2026」は、写真業界における最大規模のイベントです。ここで、特に注目を集めたのが遺影写真の重要性と葬儀の新しいスタイルについてのセッションです。株式会社アスカネットのフューネラル事業部の青砥剛氏が、同社の代表である村上大吉朗氏とともに、遺影写真の役割、葬儀を取り巻く状況の変化、そしてテクノロジーがもたらす影響について深い対談を行いました。

年間約50万枚の遺影写真加工から見える現実



アスカネットは、毎年約50万枚の遺影写真加工を手がけており、これは日本で亡くなる方の約3分の1に当たります。しかし、青砥氏が実体験を通じて感じたのは、遺影写真の事前準備をしている人は決して多くないということです。家族写真から選んだ一枚や、旅行先で撮影した笑顔など、本来の本人らしさを表現する写真を探し出すことに、遺族は苦労しています。「もっとその人らしい表情で見送ることができたら」という家族の願いに、青砥氏は応え続けています。遺影写真は単なる加工作業ではなく、その人の生涯を未来へつなぐ重要な仕事なのです。

葬儀の形式が変化する中での遺影写真の意義



対談では、葬儀の形式も話題に上がりました。コロナ禍を経て、一般葬から家族葬へと、より少人数での送り方を選ぶ人が増えています。また「施設葬」という新しいスタイルも登場してきました。故人が生活していた場所での別れが、より心温まるものであると橘田氏は説明します。葬儀が形式重視から、その人の人生を振り返る場へと変化する中、遺影写真にもより一層の人らしさが求められるようになっています。

テクノロジーによる葬儀の変革



葬儀業界ではデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでいます。アスカネットもWeb訃報サービスやクラウドを用いた遺影写真データ管理などのサービスを展開し、葬儀社やご遺族の負担を軽減しています。新たな表現技術として、写真から映像にする「snapCINEMA」や故人のためのオリジナルソング「Dear Song」も提供されています。しかし青砥氏は、DXの目的は単に手続きの簡素化ではなく、故人を偲ぶ時間を増やす環境をつくることにあると語ります。便利なサービスが人々の心に寄り添うことで、本当の意味でのDXが実現されるのです。

「遺影写真で困る人をなくしたい」



アスカネットのビジョンに共鳴する橘田氏は、全国で遺影写真を撮影できるフォトグラファーの育成にも力を入れています。彼は「遺影写真アカデミー」を立ち上げ、技術だけでなく、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。会話を通じて笑顔を引き出すことで、「撮影してよかった」と感じてもらうことが、一生の宝物になるのです。また、「遺影写真」という表現に代えて「長生き写真」という言葉を提案し、今を元気に生きる姿を残す新たなアプローチも広めています。

人生100年時代に求められる写真の役割



アスカネットの年間50万枚の遺影写真は、単に故人の思い出を保存するためのものではありません。それは、その人らしさを未来へ伝え、残された人々がその笑顔を思い出すためのものです。葬儀や写真、さらにはテクノロジーは、全て大切な人を想う気持ちを支えるためのツールです。「人生の集大成を一枚の写真に残す」という文化は、未来へ向けてさらに広がっていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社アスカネット
住所
広島県広島市安佐南区祇園3-28-14
電話番号
082-850-1200

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