矢掛高校の学び
2025-10-24 18:43:18

岡山県立矢掛高校で行われた「世界とつながる学び」講演会の成果と未来の展望

岡山県立矢掛高校で実施された「世界とつながる学び」講演会



2023年10月22日、岡山県の矢掛高校にて「世界とつながる学び」のテーマで講演会が開かれました。このイベントは、なかよし学園プロジェクトが実施したもので、同校はユネスコスクールに認定されています。地域社会に根差した探究学習「矢掛学」を進める同校が、国際的な視点を広げる機会を提供することを目的としています。

講演会の目的と内容


講演会では、アフリカ、中東、アジアを中心に、世界が直面しているさまざまな問題に焦点を当てました。生徒たちは「ニュースを自分のこととして捉え、平和づくりの方法を学ぶ」ことを目的に、対話を通じた学びが進められました。「同じを見つける(Find the Same)」という手法を通じて、対立を解消するための具体的な方法も共有されました。

参加した生徒たちは「世界は広いが意外にも近い」と感じ、「自分にもできることがある」という前向きな意見を多く発表しました。戦争や災害についての認識が、教室内のディスカッションを通じて深まりました。生徒たちは遠くの出来事が自分たちの生活とどのように繋がっているかを理解し始め、そこからアクションを起こせる可能性を見出しました。

シリア・プロジェクトの紹介


また、講演の中では、なかよし学園が今年の7月から8月にかけて実施したシリア・プロジェクトが紹介され、戦後復興における教育の重要性についても触れられました。特に、シリアでの現地パートナーとテレビ電話で結び、リアルタイムの対話を行ったことが生徒たちに与えた影響は大きく、実際の現場の声を聴くことにより、ニュースで聞く出来事が自分たちの生活と繋がっている実感を得ました。

学生たちの新たな意識の芽生え


矢掛高校の学生たちは、個人の課題と地域の課題が、さらには国際的な課題とも関連性があることを学びました。受講後、矢掛高校のコーディネーターである伊藤博暁氏は「中村さんの熱い言葉が生徒たちの心に響き、議論が活発になった」と賛辞を惜しみませんでした。生徒たちの意見が、ただの「授業の一環」から「自分の問題」として捉えられるようになったことが印象的です。

今後の取り組みと期待


2学期からは、各生徒が地域の資源を活用したプロジェクトを設計・実施する予定です。さらに、なかよし学園は12月から海外で現地授業を行い、その成果を生徒たちの国際支援活動に活かすことを計画しています。地域で学び、それを届けていく「CoRe Loop」のモデルを中心に、作る→届ける→共創→還るという一連の流れを通じて、矢掛高校から世界への情報発信が行われます。

学びを広げる期待と挑戦


矢掛高校では、地域の方々と連携し、日々の学びを深化させています。それにより、海外の教育現場との関係構築も進められ、教育の力を通じて社会に貢献する生徒たちの成長が期待されています。特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトの取り組みは、地域の文脈から世界へと広がり、エージェンシーの育成につながる重要な役割を果たしています。

このように、矢掛高校の「世界とつながる学び」での挑戦は、未来の教育の新たなモデルとして注目されることでしょう。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
住所
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844

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