株式会社ヤマシタの山下和洋社長が受賞
株式会社ヤマシタは、介護用品のレンタル・販売およびリネンサプライ事業を展開している企業で、最近、代表取締役社長の山下和洋氏がEY Japan主催の「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2025 ジャパン」において、東海・北陸地区代表に選出されたことを発表しました。この受賞は、山下社長が「Accelerating部門」で大賞を獲得したことに基づき、彼の革新的な経営手法やビジョンが評価された結果です。日本大会ではアントレプレナー日本代表が決まるため、さらに大きな舞台での挑戦が待っています。
EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーとは
EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(EOY)は、社会をより良くするために行動し続ける起業家を称賛するグローバルな表彰制度です。今では約80ヵ国、145都市で開催されており、日本では2001年からスタート。優れた起業家を表彰し、さらなる活躍を促進しています。この制度では、アントレプレナー精神、パーパス(目的)、成長、影響力という4つの基準に基づいて審査が行われます。
選考の流れ
1.
地区大会:全国7つの地域で「Accelerating部門」と「Challenging Spirit部門」に分かれて、各部門の大賞受賞者と地区代表が選出されます。
2.
日本大会:12月に東京で開催されるこの大会には、地区代表や選抜された起業家が集まり、審査委員会による面談・評価を経て部門賞や日本代表が決定されます。
3.
世界大会:日本の代表に選ばれた起業家は、モナコで開催される世界大会に参加し、各国を代表する起業家とともに「世界一のアントレプレナー」を目指します。
山下社長の受賞コメントと意気込み
受賞に関する山下社長のコメントは、次の通りです。
「この度、貴重な賞をいただき大変光栄です。私たちの介護用品レンタル事業は『人』を中心に支えられており、労働集約型です。このような分野が株式市場で高く評価されにくいこともありますが、AIの時代には長く必要とされるサービスにこそ価値があると考えています。」
山下社長はこの感謝の気持ちを述べた後、AI技術の導入と、デジタル技術を活用した効率的な業務運営についても触れ、自社の成長戦略を確実に進めていることを強調しました。
彼はまた、「リアルな顧客接点が強みである」とし、顧客のニーズを常に把握し新しいサービスを提供することを目指しています。特に高齢者向けのサービスを強化し、在宅介護プラットフォーマーとしての役割を果たす意気込みを見せています。さらに、日本の介護ノウハウや製品を海外展開することも視野に入れています。今回の地区代表選出は、その一歩として重要です。
経歴とビジョン
山下和洋氏は1987年生まれで、2010年に慶應義塾大学法学部を卒業後、株式会社ヤマシタに入社。2013年には急逝した父から会社を引き継ぎ、わずか25歳で社長に就任しました。その後、会社の経営基盤を強化し、4年間で利益を4倍にするなどの成果を上げてきました。
現在は3000人規模の組織を若い経営陣と共に牽引し、「EX⇔CXを強みに非連続成長へ」というビジョンを掲げ、12%のCAGRを実現しながら業界内での成長を続けています。
また、山下社長は公職でも活躍しており、経済同友会の委員や東京商工会議所の議員としても名を馳せています。今後の更なる成長に向けた期待が高まります。
会社概要
株式会社ヤマシタは1963年に設立され、「正しく生きる、豊かに生きる」を企業理念に掲げています。介護用品のレンタルやリネンサプライ事業で業界内での確固たる地位を築いており、2030年には850億円の売上目標を掲げるなど、積極的にDX(デジタルトランスフォーメーション)にも取り組んでいます。
所在地は静岡県島田市です。今後も国内外での活躍が期待される企業です。