中高生の不安を和らげる「LINE質問・相談対応」
特定非営利活動法人こどもの教育を支援する会は、中高生向けに提供している「LINE 質問・相談対応」サービスを通じて、学生の悩みや不安に寄り添い、受験期のメンタルヘルスに効果を上げています。今回は、このサービスの利用者の声をもとにその実績について詳しくお伝えします。
アンケートの実施概要
本サービスでは、2025年3月より随時、利用者アンケートを実施し、受験生を中心とした中高生から自由記述形式で感想を募りました。その結果、サービスを利用した生徒たちの率直な意見が集まり、多くのポジティブなフィードバックが寄せられました。特に、受験に関する心身の負担を軽減し、勉強への集中力を高める効果が確認されています。
利用者の声
いくつかの具体的な声を挙げてみましょう。
- - 高崎市の高校生は、「勉強法や点数に関する悩みに、丁寧に答えてもらえたことで自信が持てた。第一志望に合格することができたのは、このサービスのおかげ」と答えました。
- - 青森県の中学生は、「『できるわよ!』という言葉に励まされ、孤独感が和らぎ、受験に前向きに臨むことができた」と語っています。このように、精神的なサポートが自己肯定感を高める要因となっていることが伺えます。
- - また、埼玉県の高校生の声には、「苦手な数学の問題に対する丁寧な解説が助けになり、実際の入試で役立った」との具体的な成果も寄せられています。
- - 東京都で受験生の高校生は、「塾に通っておらず、教科書やネットで解決できない問題に直面した時、ここで助けてもらえたおかげで、違った受験生活が送れたと思う」と述べました。
このように「LINE質問・相談対応」は、学習内容だけでなく、心のサポートを通じて生徒たちのモチベーション向上に寄与しています。多くの利用者が「自己肯定感が向上した」「前向きになれた」と感じていることから、オンラインでのサポートの有効性が浮き彫りになっています。
相談サービスの特徴
このサービスは、中高生が無料かつ匿名で相談できるオンラインプラットフォームです。学習方法や進路選択、さらには人間関係の悩みまで、幅広いテーマに対応しています。担当スタッフが24時間以内に返信を行い、身近に感じられる存在として学生に寄り添っています。
2023年11月時点での利用者数は194名。中学生が約25.7%、高校生が約54%を占めていますが、特に受験生の利用が目立っています。テスト前や受験期には相談が集中する傾向があり、そのニーズの高まりを感じさせます。
将来への展望
こどもの教育を支援する会の副代表理事である高木祥子氏は、「全国から届く質問によって、多くの生徒が学習意欲を持っていることを実感しています。理数系の質問に限らず、家庭や人間関係の悩みも多く寄せられており、今後も一人ひとりの不安に寄り添う運営を続けていきたい」と語っています。
今後は、さらなる迅速な相談対応やサポート内容の充実に努めるとともに、活動強化のためのボランティアメンバーの募集も行っています。
お問い合わせ
興味のある方はぜひ、以下の募集ページをチェックしてください。共に中高生のサポートを行いましょう。
まとめ
「LINE質問・相談対応」は、受験に対する不安を和らげ、勉強に向ける気持ちを高めるための強力なツールです。匿名で利用できるため、気軽に質問できるこのサービスが多くの生徒にとって新たな「第三の居場所」となっています。