株式会社セルシスは、2024年11月度の月次事業進捗レポートを公表しました。今回のレポートでは、グループ全体で過去最高の売上を達成したと報告しています。この成果は、全世界で展開された新規ユーザー獲得を目指した「CLIP STUDIO PAINT」の買い切り版キャンペーンによる影響が大きいと考えられています。
1. 売上の状況
11月度の結果を振り返ると、セルシスはグループ全体の売上が過去最高に達し、多くの新規ユーザーの獲得に成功しました。この背景には、CLIP STUDIO PAINTの新しいキャンペーンが功を奏したことがあるようです。このキャンペーンは、非常に好評で、ユーザーからの反響も大きく、新規のダウンロード数が増加したとのことです。
単月ではなく、3か月移動平均を基準としてARR(年間定期収入)の数値が過去最高になったことも特筆すべき点です。特に、CLIP STUDIO PAINTのサブスクリプション売上が増加したことが要因として挙げられます。
2. チャーンレートの確認
有料契約に関するチャーンレートも重視されています。SaaS版のCLIP STUDIO PAINTの解約率は、前月の契約数と比較して算出されていますが、最近は新規契約数が好調に推移しており、安定した業務運営が行われています。以前に発生したセキュリティ強化に伴う決済システムの変更によって、一時的に解約が増えたものの、新規契約の増加により持ち直している状況です。