2026年2月25日(水)、同志社大学の今出川校地室町キャンパスにて、「同志社大学カーボンリサイクル技術フォーラム 2025年度シンポジウム」が行われる。このシンポジウムでは、熱エネルギーと合成燃料をテーマにし、気候変動に対する世界的な動向と、日本がどのように進展すべきかを考察する。
カーボンニュートラリティの達成に向けた取り組みとして、CO2の発生源や排出量の分析が不可欠である。日本のエネルギー需給の現状を見てみると、化石燃料が主なエネルギー供給源であり、実際に使用されるエネルギーの約3分の2は利用されずに大気に放出される。この際、CO2も同時に排出されているため、エネルギー利用方法の見直しが求められている。排熱の活用が進むことで、CO2の排出量削減に寄与することが期待される。
また、CO2の回収や貯留、そして資源化技術の発展も重要であり、これに関連するエネルギーや物質についての再検討が必要となる。最近では、CO2を資源とした合成燃料の開発が進み、自動車用などの産業燃料として注目を集めている。
プログラムは、開会の挨拶から始まり、基調講演や専門家による講演、パネルディスカッションなどが予定されている。特に、ベルギーのゲント大学からの教授、Michel De Paepe氏は、欧州における排熱利用の現状と課題について講演を行う。さらに、ENEOSの取り組みについての講演もあり、実際の技術とその応用がどのようにカーボンリサイクルに結びつくのかを解説する。
本シンポジウムは、カーボンリサイクル教育研究プラットフォームにおける2025年度最後のイベントである。本イベントへの参加は無料で、対面及びオンラインの形式で提供される。参加を希望する方は、2月24日(火)17:00までに指定されたフォームからのお申し込みが必要です。
また、合理的配慮が必要な方のために、事務局へのお問い合わせも受け付けており、支援が求められる場合には早めに連絡を取ることが推奨されている。この機会に、最新のカーボンリサイクル技術に触れ、共に持続可能な未来を考えてみてはいかがだろうか。