伝統工芸と未来技術のコラボレーション
2025年に開催される大阪・関西万博の公式ライセンス商品として、しゃかいデザイン株式会社から『EXPO2025 Maneki Neko LH』が登場します。予約販売は2023年10月25日(金)から開始され、日本の伝統工芸と現代の先端技術を融合したこのアイテムは、2025年1月下旬にお届け予定です。
この製品は、東京都港区にある「2025大阪・関西万博コンセプトストア いのち輝くシリーズ 外苑前店」でも購入可能です。店舗では大阪・関西万博の情報発信が行われ、連携した商品やサービスが紹介されています。
伝統産業の脅威と持続可能性
日本の伝統工芸、特に漆器の分野は深刻な危機に直面しています。特に能登半島地震の影響で、漆器の名産地である輪島の職人の数は激減し、約80%が地域外に移り住んでしまいました。今や高岡市でも、漆器職人はほとんど残っておらず、貴重な技術の継承が困難な状況です。
しかし、このマネキネコプロジェクトは、輪島から高岡の職人をつなぐ架け橋となり、両地域の技術を組み合わせる試みです。特に伝統技術と最先端技術である3Dプリンタやレーザーカッターのハイブリッドによって、持続可能な工芸の未来を描き出しています。
プロジェクトの背景
総合プロデューサーの國本耕太郎氏は、高岡と輪島の産地を越えた技術の融合に力を注いでいます。また、浦出真由氏は震災前から輪島塗の魅力を広める活動を続け、職人達の復興を目指しています。この2人のプロデューサーによって、地方の職人が協力し新しいきらめきを生み出しています。
招き猫に込められた願い
この『EXPO2025 Maneki Neko LH』は、幸運を呼び込む象徴としての役割を担い、左手を上げたデザインは集客や商売繁盛をつかさどるとされています。加えて、黒色は魔除けの意味を持ち、漆にはラッキー7の思いが込められています。
製品は、富山県高岡市と石川県輪島の職人たちによる共創の結晶であり、異なる地域の文化が交わることで生まれる新たな価値を象徴しています。
デザインと仕様
この製品は、長さ7cm、高さ11cm、幅6cmの樹脂、漆、錫粉、鮑貝を使用しており、価格は税抜きで92,833円です。これは、輪島と高岡を結ぶ郵便番号を数字にしたものでもあります。このように、デザインの細部にもストーリーが込められています。
まとめ
『EXPO2025 Maneki Neko LH』の出現は、伝統工芸の未来への新たなアプローチを示したものと言えるでしょう。私たちの社会が持続可能な方向に進むためのシンボルとなることを期待しています。今後も様々な形で、日々の生活に馴染む美しい工芸品として、皆さんの元に届けられることでしょう。販売ページは
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