新たな物流拠点「LF境古河」の竣工
茨城県猿島郡境町に、グローバル不動産サービス会社クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)が手がけた物流施設「LF境古河」が2025年1月20日に竣工しました。この施設は、首都圏中央連絡自動車道「境古河」インターチェンジから近く、下小橋工業団地内に位置しています。これにより、関東および東日本へのアクセスがさらに向上し、広域配送の拠点としての期待が高まっています。
立地と交通利便性
「LF境古河」は、圏央道の進展とともに、交通インフラが整備されているため、物流業界にとっての大きな利点となっています。圏央道は現在、久喜白岡JCTから幸手IC間の4車線化工事が進行中で、渋滞も緩和されてきました。これに加え、国道354号境岩井バイパスや新4号国道への接続も視野に入れており、今後の交通利便性向上が見込まれています。
施設の特徴
「LF境古河」は地上4階建てで、延床面積は約113,000㎡となっており、各階には大型車両が直接接車できる大型ランプウェイが設けられています。この施設はマルチテナント型で、1フロアの 最大面積は約24,000㎡、テナントのフロア分割により最大で16テナントが入居可能です。また、駐車場には約460台の車両が収容でき、テナントの多様なニーズに柔軟に応えられるよう設計されています。
共有部分にはカフェテリアや売店も設置されており、働く人々に配慮した快適な空間となっています。倉庫内部には大型シーリングファンや一部空調が導入され、作業環境の質を高めています。
サステナビリティへの取り組み
「LF境古河」では、環境への配慮も重視されています。CASBEEのAランク認証、BELSの6スター、そしてZEB Ready認証を取得し、未来の持続可能な建物を目指しています。太陽光発電設備の設置や、BCP対策としての非常用発電機の設置も行われています。これにより、災害時には地域住民のための緊急避難所としても利用されることが期待されています。
地域への貢献
境町の橋本町長は、この施設により約300人の新規雇用の創出が期待されると述べ、地域住民にとっても安心で安全な施設としての役割を果たすことへの期待感を表明しました。C&Wの田中社長も、物流施設の提供により地域経済の発展に寄与することを強調しました。
「LF境古河」は、今後の北関東を代表する物流拠点としての期待を抱いています。多様な物流ニーズに応えるこの新しい施設は、単なる物流拠点にとどまらず、地域社会への貢献を果たしていくことでしょう。