富士薬品のデータ変革
2025-09-11 12:10:30

Quollioのデータインテリジェンスプラットフォーム導入で富士薬品が全社的なデータ活用を促進

富士薬品のデータ活用改革とQuollioの導入



最近、株式会社富士薬品が株式会社Quollio Technologiesの提供するデータインテリジェンスプラットフォーム「Quollio Data Intelligence Cloud」を導入したことが発表されました。この取り組みは、全社的なデータ活用を促進するための重要なステップとなることが期待されています。以下では、この導入の背景、目的、活用方法、決め手、さらに今後の展開について詳しく見ていきます。

導入の背景と目的



富士薬品は、配置薬事業からドラッグストア「セイムス」、医薬品の製造・研究開発に至るまで、複数の事業を展開しています。その中で、社内には膨大なデータが散在しており、その有効活用が大きな課題となっていました。特に、データの所在や定義が十分に共有されておらず、情報が特定の担当者だけに管理されるという状況は、部門間のデータ活用を難しくしていました。

こうした課題の解決を目指し、富士薬品はデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める一環として「統合データベース構想」を策定しました。このような方針の下、2024年には「Quollio Data Intelligence Platform」の導入が決定され、データの「見える化」を通じた知識の共有と「データの民主化」を目指すことになりました。

主な活用用途



Quollioプラットフォームは、富士薬品が行うマーケティング施策、特に配置薬とドラッグストア事業間の「相互送客」施策の分析基盤として活用されています。また、顧客マスターデータの構造や項目定義を可視化することで、これまではエンジニアの「頭の中」に留まっていた知識を組織全体で共有できる環境が整えられました。

現在、ドラッグストア事業部や配置事業部の一部に対して統合データベースへのアクセスが開放され、事業部単位でのデータ分析が行えるようになっています。この環境により、従業員は他部門に依頼することなく、自ら必要な情報を迅速に取得できる体制が実現しました。そして、社員の間でのデータ活用意欲も高まり、若手のマーケティング担当者が自らの分析手法を進化させるなど、データを扱える人材が増加しています。これにより、データ活用が組織の文化として根付いてきているのです。

Quollio導入の決め手



富士薬品はQuollio導入の決断に至る過程で、いくつかの重要な理由を挙げています。まず、Quollioはデータカタログに特化した国産ツールであり、優れた投資対効果と理由あって合理的な価格設定が魅力的だったとされています。また、充実したサポート体制や迅速な開発スピード、リネージ機能などが持つ継続的な機能拡張への期待も大きな要因でした。特に、専門的機能に特化した国産ツールである点は、同社にとっての最大の魅力でした。

今後の展開



富士薬品は、現在のシステム部門によるデータ整理と並行して、データ活用をサプライチェーンの最適化へと拡張する計画を立てています。これにより、生産計画から販売・在庫状況、仕入れ・配送といった全工程をデータで可視化し、売上機会の損失や在庫過多を解消する理想的なエコシステムの構築を目指しています。

デジタル戦略部の村上太一部長は、「Quollioはデータ活用の最大化を助け、コストパフォーマンスが最適だった」とコメントしています。実際に導入されたことでエンジニアリング部門でも活用が進み、データの共有が促進されていることが確認されています。

まとめ



株式会社富士薬品は、Quollioのデータインテリジェンスプラットフォームを導入することで、次世代のデータ活用が進展することを目指しています。これにより、社内のデータ活用環境が大きく改善され、さらなる業務改革が期待されます。事業の現場においては、データを基にした意思決定が進むことで、より効率的な業務運営が行われることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社Quollio Technologies
住所
東京都港区浜松町2-10-6PMO浜松町Ⅲ 8階
電話番号
03-6773-5976

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