大阪芸術大学の学生が描く「なんでや!」
「なんでや!」という普段の生活の中で抱く疑問をテーマに、大阪芸術大学の学生たちが素晴らしい作品を制作しました。これは「希望しかないよ」プロジェクトの第2弾として、2024年11月10日から11月23日まで、Osaka Metro 御堂筋プレミアムライナーで掲出される「なんでや!トレイン」です。
このプロジェクトは、大塚製薬や大阪メトロなどの協力を得て、学生たち自らの視点で「なんでや!」を表現することを目的としています。前回の「希望トレイン」に続くこのプロジェクトは、学生たちが日常的に感じている疑問や理想をマンガデザインとしてアウトプットしています。これにより、疑問を抱くこと自体が、同時に「希望」を持つことと直結していることを示しています。
「なんでや!」の背景と意義
「なんでや!」は、身近な疑問を問い直す中で、理想や新たな考えを見出すためのフレーズです。この取り組みは、内閣府やユニセフによる調査に基づいて行われています。調査によれば、日本の若者は自己肯定感が低いとされていますが、本プロジェクトはその見方を変えようとする試みなのです。
参加した学生たちは、自らのタッチで「なんでや!」をイラストとして描き出しました。この作品群は、彼らの個性や希望を色濃く反映したものとなっています。掲出する作品は、全37点で、さまざまな視点から「なんでや!」が表現されています。
掲出された作品の魅力
特に好評を得たのは、受賞した学生の作品です。大塚製薬賞大賞を受賞した作品では、青春の甘酸っぱい思い出を表現し、時間が過ぎ去ることの寂しさと同時にその瞬間を大切にしたいというメッセージが込められています。また、協賛企業賞を受賞した作品は、就職活動の「なんでや!」について描写しており、社会の規範を疑問視する内容が含まれています。
このように、若者たちの心の叫びをマンガという形式で表現することにより、私たちが普段見過ごしがちな疑問を掘り起こし、それに対する想いを可視化する試みが着実に進められています。
トレインでの体験
「なんでや!トレイン」は、Osaka Metroの御堂筋プレミアムライナーでの掲出以外にも、OMボードという形で梅田駅、心斎橋駅、なんば駅、西梅田駅でも見ることができます。これにより、より多くの人たちに若者の声を届けることができます。このトレインに乗車することで、乗客は学生たちの新しい視点を感じ取ることができ、きっと心を動かされることでしょう。
結論
「なんでや!」トレインは、ただの交通手段ではなく、若者たちが持つ「希望」のメッセージを含んだ移動体験そのものです。彼らの疑問や希望を感じながら、ぜひ乗車してみてください。大阪芸術大学の学生たちが描く未来に、少しでも触れることができるチャンスです。
このトレインがどのように運行され、どのような反響があるのか、今から非常に楽しみです。