エドワード・ヤンの遺作『ヤンヤン夏の想い出』が4K化で日本上陸！

エドワード・ヤンの傑作『ヤンヤン夏の想い出』が4Kレストア化

著名な映画監督エドワード・ヤンの遺作である映画『ヤンヤン夏の想い出』が、公開から四半世紀を経て4Kレストア化され、日本での公開が決定しました。ヤン監督は、映画『恐怖分子』や『牯嶺街少年殺人事件』などで知られる台湾ニューシネマの巨匠で、2007年に59歳で他界しました。彼の作品は高い評価を受け続けており、特に『ヤンヤン夏の想い出』はその集大成と称されています。

映画の概要

本作は、少年・ヤンヤンとその家族が体験する夏の出来事を描いた物語です。映像は美しくも残酷であり、台湾と日本の合作として制作されました。舞台は台北と東京、熱海と多岐にわたり、イッセー尾形をはじめとする日本の俳優陣も参加しています。『ヤンヤン夏の想い出』は2000年の第53回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、その後、東京国際映画祭やトロント国際映画祭など、世界中の映画祭で上映されました。

この作品は評論家たちからの熱烈な支持を受け、2016年には英国BBCによる「21世紀の偉大な映画ベスト100」で8位に選ばれました。2023年にはハリウッド・レポーターによる「21世紀の映画ベスト50」で1位に輝くなど、その評価は年を追うごとに高まり続けています。

4Kレストア版の公開

『ヤンヤン夏の想い出4Kレストア版』は、2025年12月19日（金）から全国公開が決定されました。上映館にはBunkamuraル・シネマ渋谷宮下、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿が含まれています。特報映像も公開されており、結婚式のシーンやヤンヤンとその家族のカットが30秒ほどの映像にまとめられており、その美しさに観客が心を奪われることでしょう。

物語の詳細

ストーリーは、小学生のヤンヤンが家族と共に幸せな日々を送る中で、母方の家族の結婚式をきっかけに歯車が狂い始めるというもの。祖母は脳卒中で入院し、父であるNJは初恋の人に再会して心が揺らぎ、母は新興宗教に心を奪われます。事態が次第に厳しくなる中、NJは会社の経営を立て直すべく天才的ゲーム・デザイナー大田と契約するため、日本へ旅立つという展開です。

スタッフとキャスト

本作の監督・脚本はエドワード・ヤンが務めており、撮影はヤン・ウェイハン、編集はチェン・ポーウェン、録音はドゥー・ドゥーツが担当しています。美術と音楽にはペン・カイリーが名を連ねるなど、豪華なスタッフが揃っています。

キャストには、ウー・ニェンツェン、イッセー尾形、エイレン・チン、ケリー・リー、ジョナサン・チャンなど、多彩な役者が参加し、物語に深みを与えています。

最後に

『ヤンヤン夏の想い出』は、心を揺さぶる美しさと深いストーリーが交錯する作品で、4Kレストア化によって新たな命を吹き込まれました。すでに多くの評価を受けている本作が、日本のスクリーンでどのように甦るのか、ぜひその目で確かめてください。公式サイトでは、上映情報なども随時更新されていますので、要チェックです！