三井住友信託銀行、タレントマネジメントシステムを導入
三井住友信託銀行株式会社は、社員と企業が互いに成長し合う「選び・選ばれる関係」の実現を目指し、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」を導入しました。この取り組みは、科学に基づく人材活用を促進し、人的資本の可視化、人事業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)、リスキリングの推進を背景にしています。
新たな人事制度への移行
2025年度から、同銀行では新しい人事制度を採用予定です。社員は、自らの理想とする姿を明確にし、それに向かって必要なスキルや能力を向上させることに努めます。その一方で、会社は社員が求める業務やスキルを把握して支援するため、「ジョブ図鑑」や「スキルマップ」を通じて情報を提供します。また、1対1の面談を行うことにより、さまざまな社員が異なる役割に挑戦し、成長できる環境を整備しています。
課題と解決策
しかし、これまでの人事関連情報は、ExcelやPowerPoint、Wordなどに散らばっており、情報管理が困難で、必要な情報が容易に提供できていませんでした。その結果、情報が分散し、鮮度が低く、分析の負担が大きいという課題を抱えていました。
このため、三井住友信託銀行は、複数のタレントマネジメントシステムを比較研究し、前述の課題を克服できる機能を有し、使いやすいインターフェースを持つ「タレントパレット」を選定しました。これにより、社員は自己のスキルや能力を見直し、さらなるサポートを受けながらキャリア形成を進めることが可能となります。
タレントパレットの利点
「タレントパレット」は、人材戦略に必要な採用から育成、配置、評価までの一連の機能を統合的に提供し、科学的人事戦略の実現を支援します。これまでに4,300社を超える導入実績を有し、経営層の意思決定を助けるために人材情報をしっかり分析し、活用しています。人事情報に加え、経歴、スキル、モチベーション、健康データなど多角的な情報を集めることで、異動シミュレーションや研修、離職予測などの戦略をデータドリブンで実施できるようになります。
導入支援も行う日本IBM
今回の導入にあたっては、日本アイ・ビー・エム株式会社の人事コンサルティングチームが支援を行いました。IBMは、国内外175か国に展開し、顧客の企業変革やデジタルトランスフォーメーションをサポートしています。このチームは、戦略策定からHRテックの導入、AIによる業務の効率化に至るまで、人的資本の向上に寄与する取り組みを進めています。
企業情報
三井住友信託銀行株式会社
三井住友信託銀行は、三井住友トラストグループの中核企業として、個人事業から法人事業、不動産事業まで多岐にわたるサービスを提供しています。
株式会社プラスアルファ・コンサルティング
プラスアルファ・コンサルティングは、情報を「見える化」することで顧客のビジネスに新たな価値を創造する企業です。2006年の設立以来、ビッグデータを活用したクラウドソリューションの開発・提供を行っています。タレントパレットによって、新たな人材戦略の実現を支援します。