新たな時代の書類管理システム
合同会社SIGQがリリースした書類クラウドストレージサービス「Cloud Linker(β)」が、新機能「ワークフロー機能」を追加したことが話題です。本機能は、書類共有の透明性と効率性を向上させることを目的に設計されています。さらに、無料プランの利用範囲が大幅に拡大したことで、より多くのユーザーが恩恵を受けられるようになりました。
近年の課題への対策
デジタル化やリモートワークの普及に伴い、企業内での情報管理にはさまざまな課題が浮上しています。特に以下の問題が多数の企業において深刻な課題として認識されています。
1.
共有内容の把握困難
誰がどの書類を、いつ、誰に共有しているのかを把握するのが難しいため、チームメンバーの活動を管理するのが困難になっています。これが誤った情報の外部流出に繋がるケースも多いです。
2.
不透明な書類共有フロー
どのような経路で書類が共有されたのかを特定できないため、組織全体の情報管理が難しくなっています。
3.
情報漏洩リスク
外部に共有すべきではない機密情報が誤って送信される事例が増え、企業の信用が損なわれる事態が続発しています。
4.
シャドーITの拡大
正式に承認されていないアプリを使った情報共有が増加し、情報管理が困難になっています。従業員が個人で登録したツールは、退職後にも情報アクセスが残る危険があります。
「ワークフロー機能」の特長
このような課題を解決するために新たに導入された「ワークフロー機能」では、書類の管理・共有プロセスを可視化します。これにより、以下のメリットが得られます:
書類ごとに共有先を管理できるため、リンクを一目で確認でき、管理がスムーズになります。
誰がいつ書類を登録したのか、共有リンクを作成したのは誰かという履歴を全て追えるため、情報管理が一段と容易になります。
書類にコメントを残せることで、上司の確認や承認を得やすくなり、やり取りの記録も残せるため、後からの確認が楽になります。
これにより、書類の取り扱いや共有に関わる作業が効率化され、情報の漏洩リスクも低減されます。特に小規模事業者でも使いやすい設計となっており、IT人材が不在の会社でも安心して利用可能です。
無料プランの拡充
SIGQは、より多くのユーザーにプロダクトの価値を体感してもらうため、無料プランの利用範囲を拡大しました。これにより、企業のニーズに応え、情報管理の新たな選択肢を提供することが可能になりました。
本機能の利用に追加費用は発生しませんので、まずは気軽に試してみることができます。
今後の展望
SIGQは、小規模事業者向けのBtoB市場において、日々増えるシャドーITのリスクを軽減するためのツール開発に注力しています。顧客からのフィードバックを基に必要な機能を迅速に実装し、ISMS認証やプライバシーマークの取得、さらにGDPRへの対応を進めています。また、機械学習を用いてのセキュリティ強化も進めていく予定です。これからも仕事の効率を高め、企業の情報を守るためのサービス提供を続けていく所存です。
会社概要
合同会社SIGQは、地域の価値を国内外に広め、地方経済の活性化に貢献するために、技術を駆使した新しいサービスを提供してまいります。