自民党の非公認拡大に関する最新調査
自民党が衆議院選挙に向けて新たに12人の議員を非公認とする決定を下した。この背景や有権者の反応について、紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI)が行った調査結果を見ていこう。
調査の背景
2024年10月27日の衆院選投開票を控え、自民党は政治資金収支報告書に不記載があった議員を選挙候補から外すという措置を講じた。これは、派閥裏金問題への対応として、選挙戦の清廉性を確保しようとする試みの一環である。この基準で非公認となった議員は、これまでに6人が報告されており、新たに6人が追加されたことで、全体で12人となった。この決定について、有権者はどのような意見を持っているのだろうか。
調査結果の概観
KSIは、2024年10月9日から10日間の期間で全国の18歳以上の男女1,000人を対象にオンライン調査を実施した。その結果、非公認の範囲が拡大したことについて、不十分だと感じている人が48.3%に達した。一方、妥当だとする意見は36.8%であった。
特に自民党支持者の中では、妥当だと考える割合が60%を超えたが、不十分と考える人も20%強存在した。これに対し、立憲民主党の支持者は圧倒的に不十分と感じている者が多く、自由な意見表明が為された。無党派層では、妥当だとする意見が3割程度に留まる一方で、不十分だとする意見は52%以上に上った。
この非公認制度に関する批判は、党の決定が一旦決められたルールにおいて変わることに対する懸念からも生じている。しかしながら、63%の回答者は「より良くなるのであればルールは変えるべきだ」と理解を示している。特に、非公認候補の選定が世論の反応を反映しているとの見解も59.6%が支持している。
投票行動への影響
調査では、今回の非公認拡大が自分の投票先に影響を与えないとする意見が26.7%を占めた。「自民候補は考慮しない」とする意見は23.9%、一方で「自民候補も考慮する」との意見は18.0%であった。これにより、非公認の影響が意外にも選挙戦全体に及ぶかどうかについては議論の余地がある。
当選後の追加公認反対
学術的見地から、この調査は「非公認になった候補者が当選した場合、追加公認を行うべきでない」と考える人が54.6%に上ることも明らかとなった。この意見からも、有権者は透明性と信頼性を求めていることが窺える。
結論
現在の政治情勢において、選挙への影響や非公認制度についての国民の声は無視できない。我々は、これからの選挙における意見表明の場として、こうした調査が新たな政策形成に寄与することを期待している。今後の調査結果にも注目が集まる。
詳細調査レポートはこちらよりご確認ください。
株式会社紀尾井町戦略研究所とは
KSIは、新産業を支援するコンサルティング企業として、これまでの実績を活かし、政策活動やリスクマネジメントの支援を行っている。公式ウェブサイトやSNSで最新情報を提供しています。