全国のケアマネジャーによる帯状疱疹ワクチン接種啓発活動の成果
一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団)と株式会社インターネットインフィニティーが協力し、2025年12月から2026年3月にかけて、全国のケアマネジャーを対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種についての情報提供活動を行いました。この活動の目的は、要支援や要介護の高齢者に向けて、帯状疱疹ワクチンの重要性を理解してもらい、接種を促進することです。結果的に約6.5万人の方々がワクチン接種を受けることにつながりました。
活動内容の概要
この取り組みは、主に2025年度から2029年度にかけて70歳以上となる高齢者に焦点を当てています。具体的には、70から100歳以上の方々を対象にしており、主にケアマネジャーを介して情報が提供される形で進行しました。両社は、疾患と予防接種に関する啓発リーフレットを作成し、全国の居宅介護支援事業所に勤務するケアマネジャーに配布しました。このリーフレットは、接種を希望する利用者とその家族に対する支援材料となりました。
実施概要
- - 実施期間:2025年12月〜2026年3月(4ヵ月)
- - 対象ケアマネジャー数:約10万人
- - リーフレット送付事業所数:33,210軒(全国の72.4%に相当)
調査結果
活動の成果を測るため、インターネットインフィニティーが運営する「ケアマネジメント・オンライン」の会員に対する調査を実施し、リーフレットの配布状況や接種行動について分析しました。
1. リーフレット配布率:ケアマネジャーの32.6%が利用者やその家族にリーフレットを配布したと回答。
2. ワクチン接種行動:ケアマネジャーが担当する平均利用者数は約35人で、その中でリーフレットを見せたり配布したりした人数は平均7.5人。最終的に、担当利用者のうち約2人がワクチンを接種したとのことです。
これに基づく推計によると、約24.4万人の方々がリーフレットを見た可能性があり、さらに帯状疱疹ワクチンの接種者は約6.5万人に上ると推測されます。
今後の課題と展望
調査結果から、ケアマネジャーの知識の不足が浮き彫りとなり、さらなる学習ニーズが高いことが明らかになりました。この結果を踏まえ、BIKEN財団とインターネットインフィニティーは、現場でのニーズに基づき、新たなサポート資材の提供を行う予定です。これによって、ケアマネジャーは利用者とその家族に対し、より適切な情報を届けることができるようになります。
このようなサポートを通じて、帯状疱疹に関する正しい知識が普及し、啓発活動がより充実することが期待されます。また、この取り組みは、帯状疱疹ワクチン接種対象者の疾患理解を深め、生活の質の向上に寄与することを目的としています。
帯状疱疹について
帯状疱疹は、過去に水痘に感染した後に潜伏していたウイルスが再活性化することで発症します。痛みを伴った水疱が体の左右に帯状に広がるのが特徴であり、合併症として「帯状疱疹後神経痛」が残ることもあります。
まとめ
BIKEN財団とインターネットインフィニティーは、今回の活動を通じて感染予防の重要性を広め、地域社会に貢献することを目指しています。今後も連携を強化し、帯状疱疹予防の啓発活動の展開に努めていく所存です。