日本発の国際NGOが実現する子ども支援
民際センターは、1987年に設立以来、教育支援を通じてアジアの子どもたちの未来を開かれたものにしています。その中でも特筆すべきは、経済的な貧困によって中等教育を受けることができない子どもたちのために成立した国際教育・里親システム、通称「ダル二―奨学金」です。このシステムは、日本の支援者とアジアの子どもたちを直接つなぎ、1対1の永続的な支援の輪を広げてきました。
ダル二―奨学金制度の展開
このダル二―奨学金制度は、30年で延べ40万人もの子どもたちに教育の機会を提供する驚異的な成果を上げています。具体的には、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ベトナムの5か国において、毎年400以上の子どもたちがこの制度を利用しています。支援を開始した当初は41人の奨学生から始まりましたが、今ではその数はなんと約1万倍に拡大しました。これは、東京ドームの最大収容人数7個分に相当します。
支援の透明性と信頼性
民際センターでは、支援者には毎年、その支援先の子どもたちの写真や現状報告を送付しています。これにより、支援する子どもたちの成長を目の当たりにし、「顔のみえる支援」というスタイルが非常に高く評価されています。おかげさまで、寄付の95%以上が個人からのものであり、多くの信頼を寄せられています。
さらに、支援者と奨学生との交流は報告書のやり取りにとどまらず、手紙のやり取りや、実際に奨学生の家庭や学校を訪れたりすることも可能です。実際に、支援者が奨学生の結婚式に招待されたケースもあるほど、深い関係が築かれています。
1日40円でできる教育支援
ダル二―奨学金制度では、たった1日40円の寄付で、1年間の教育を受けることができるチャンスを提供しています。300円であれば、3人分の支援が可能で、寄付は月々の定期支援を通して行われます。これによって、アジアの子どもたちの中等教育を可能にし、未来を変える力となるのです。
IT化によるさらなる発展
2017年には設立30周年を迎えた民際センターでは、今後の30年を見据えたIT化を進めています。支援者と受益者がより迅速に、より深く繋がるための新しいシステムの構築に取り組んでおり、2018年度の実現を目指しています。この取り組みは、より多くの人々が国際支援に参加できる可能性を広げるものでもあります。
このように、公益財団法人民際センターは日本らしい国際支援のモデルとして、個人の力が未来の子どもたちの可能性を広げる重要な役割を果たしています。興味がある方はぜひ、サポートの輪に加わり、共に未来を変えていく一員となってみてはいかがでしょうか?
団体概要
- - 名称: 公益財団法人 民際センター(EDF-JAPAN)
- - 代表者: 代表理事 秋尾 晃正
- - 所在地: 東京都新宿区山吹町337 江戸川橋東誠ビル5F
- - 設立日: 2009年4月1日(1987年4月1日 日本民際交流センター設立)
- - 連絡先: TEL: 03-6457-5782 | FAX: 03-6457-5783 | Email: [email protected]
- - URL: 民際センターのホームページ
- ---