無意識を問い直す新しい音声メディア内容
最近、社会で「ルッキズム」という言葉が広く知られるようになってきました。この概念は、見た目や外見が どれほど重要視されるか、さらにはそれが私たちの評価や判断にどのように影響を及ぼすのかを考えるための土台となっています。このたび、京都精華大学の准教授、蘆田裕史さんが、音声教育メディア「VOOX」において、全6話のシリーズ『ルッキズムとは何か』を配信し始めました。
ルッキズムの意義と変化の兆し
「ルッキズム」の広がりに伴い、大学のミスコンテストの廃止を目指す動きが見られ 出しています。外見至上主義から脱却し、学業や課外活動を重視した評価体制へと変化することが求められています。しかし、このような視点は、果たして外見を楽しむことやそれ自体を評価することが内面的な価値に劣るのか、という疑問も呼び起こします。ルッキズムに対する批判は、多面的な視座からの議論を巻き起こし、能力主義や個人の評価に関したさまざまな文脈を考えさせます。
蘆田裕史さんによる深堀り
蘆田氏は「ファッション研究とは何か?」という疑問から始まり、外見による人の評価、さらにはその背景にある文化や社会規範について深く掘り下げます。本編では、以下のテーマに焦点を当てています:
- - 外見と内面の関係性
- - 外見による判断を避ける可能性
- - 優しそうな見た目の人に道を尋ねる場面
- - 宗教と服装の関係
- - 医学部入試におけるジェンダー差別の問題
- - タトゥーの社会的受け入れについて
- - アイデンティティの表現方法
- - 社会的信頼と外見の関連
- - 美容整形にまつわる倫理学
- - 多様性の進展と外見の意味
- - ブラック校則とファッションの関わり
これらのテーマは、外見や内面的な価値、さらには私たちの無意識に潜む判断基準について新たな理解を深める手助けとなります。
利用方法と内容
『ルッキズムとは何か』は、1話あたり約10分の構成で、全6話で60分程度の講座となっています。複雑な現代社会における外見の意義やそれに伴う様々な視点を掘り下げており、自身の無意識的な判断に気付くことができる良い機会です。通勤や家事の合間などに、ぜひ気軽に聴いてみてください。
VOOXについて
VOOXは、学びを重視する音声メディアとして、700以上のコンテンツを提供しています。新しいシリーズは、公開から2週間は無料で視聴可能です。また、今後のリリースにも期待が寄せられています。
蘆田裕史さんのプロフィール
1978年に生まれた蘆田裕史さんは、京都精華大学の准教授です。京都大学薬学部を卒業後、大学院に進学しファッション批評に独自の視点を持つ研究者としての道を歩まれました。著書や共著も多数あり、ファッションに関わる社会的な問題について積極的に発信されています。
この機会に、私たちの判断基準を見直してみるのはいかがでしょうか。たくさんの新たな発見が待っています。