日鉄ソリューションズ、プライシング研修を実施
日本のIT業界は今、価格付けの手法が従来の原価ベースから新しいバリューベースへの移行を進めています。この変化を先取りする形で、日鉄ソリューションズ株式会社は、プライシングスタジオ株式会社によるプライシング研修を実施しました。この研修は、自社の営業部門を中心に約30名が参加し、価格戦略の基礎から応用まで幅広く学ぶ機会となりました。
研修実施の背景
従来の価格設定は、コストに基づくアプローチが一般的でした。しかし、顧客や企業自身のみならず、社会全体に対して収益構造を向上させるために、企業はより価値ベースでのアプローチへとシフトしています。この流れを受け、日鉄ソリューションズ社は自身のビジネスモデルの見直しに取り組んでおり、その一環としてプライシングスタジオとの共同によるバリューベースプライシングの研修を行うことにしました。
研修の内容
研修では、座学に加え、実際のワークショップも行われました。受講者は、価格戦略の重要性の理解から始まり、EVC(Economic Value to the Customer)というフレームワークを活用した正しい価格の考え方を学びました。
EVCは、顧客がそのプロダクトやサービスに対して認識する経済的価値を基にした価格設定手法です。これにより、顧客にとっての価値を的確に理解し、他社商品との差別化を図ることで、さらに説得力のある営業が可能になります。このような価格設定のアプローチは、SaaS(Software as a Service)業界でも特に注目を集めています。
EVCのメリット
EVCの導入による主なメリットは以下の通りです:
1.
営業力の強化
EVCは顧客にとっての経済的な価値を反映させるため、営業チームがその価値を理解しやすくなります。これにより、プロダクトやサービスの価格が妥当であることを論理的に説明でき、顧客に対する具体的な提案力が向上します。
2.
EVCサイクルの確立
EVCの原則に基づいて価格が設定されることで、顧客は納得感をもって購入し、企業の収益が向上します。その結果、企業はさらなる製品やサービスの改善に投資を行うことができ、顧客体験も向上する好循環が生まれます。
プライシング研修の意義
価格はビジネスにおいて絶対に外せない要素であり、その理解を深めることは不可欠です。プライシングスタジオは、各企業のニーズに応じたカスタマイズを行い、社内での意識改革やプライシングの内製化までのサポートを提供します。このような多様な取り組みを通じて、日鉄ソリューションズ社は顧客価値を最大限に引き出す道を歩み続けています。
会社情報
日鉄ソリューションズ株式会社
- - 代表者:玉置 和彦
- - 所在地:東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー
- - 事業内容:経営及びシステムに関するコンサルテーション、情報システムの企画・開発・運用など
- - WEBサイト:日鉄ソリューションズ
プライシングスタジオ株式会社
- - 代表者:高橋嘉尋
- - 所在地:東京都港区芝浦三丁目1番1号msb Tamachi田町ステーションタワー N22階
- - 事業内容:プライシングに関するコンサルティング・研修事業
- - WEBサイト:プライシングスタジオ
この研修を通じて、日鉄ソリューションズ社の営業部門は新たな視点を得て、顧客との関係をさらに深めていくことでしょう。