木更津高専のキャリアラボ
2025-11-14 15:26:39

木更津高専、学生の未来を切り開く「高専キャリアラボ」第12回講演会を開催

木更津高専で未来を切り開く講演会



千葉県木更津市にある木更津工業高等専門学校では、令和7年10月20日に「高専キャリアラボ」の第12回講演会が開催されました。このプログラムは、学生のキャリア形成を支援するための特別な学びの一環として行われており、経済同友会の会員を講師として招くことで、さまざまな業界で活躍するプロフェッショナルからリアルな知識を得ることを目的としています。

講師は村瀬龍馬氏



この講演の最後を飾ったのは、経済同友会の会員であり、株式会社MIXIの取締役 上級執行役員を務める村瀬龍馬氏です。村瀬氏は、エンターテインメント性を取り入れたものづくりや、AI時代における重要なスキルについて、具体的な事例を交えながらお話ししました。本講演では、「技術で人を魅了する」ことや、自分の価値観に沿ったキャリア形成の重要性が強調されました。

ユーザーを魅了する技術



村瀬氏は、ユーザーを魅了するためには単に仕様書通りに作成するだけでは不十分であると語りました。彼が提唱する「ユーザーサプライズファースト」という考え方は、ユーザーに驚きをもたらすことを最優先とするものであり、具体的な演出を通じて期待感を持たせることが肝心です。例えば、ユーザーインターフェースに揺れや集中線を加えることで、ユーザーの世界観を広げることができます。

AIの導入による効率化



講演の中で、AIの導入が業務のスピードと質にいかに影響を与えるかについても語られました。MIXIでは、99.02%の社員がAIを活用しており、従来3日かかっていた動画制作は半日で完了するなど、業務の効率化が進んでいます。しかし、村瀬氏はAIを使うことだけでは不十分であり、その出力を理解し評価できる力が求められると訴えました。

キャリア形成の新たな視点



講演の中で、村瀬氏はキャリアのゴールについて「肩書きではなく、自分の価値観に基づいた生き方を追求することが大切だ」と述べました。肩書きは手段であり、本来の目的ではないのです。彼は、ゲームのスキルツリーを例に挙げ、多様なスキルの組み合わせがキャリアの可能性を広げる重要性を強調しました。

好奇心と行動力がカギ



AIが生み出す余剰時間をどう活用するかが、これからの時代のカギです。村瀬氏は、「謙虚なわがままさで、すぐに行動して、すぐ見せて、すぐ修正する」ことを推奨。小さな一歩が未来を切り開く力になると強調しました。

質疑応答での興味深いやり取り



講演後には質疑応答も行われ、多くの学生が熱心に質問を投げかけました。メンタル面やコミュニケーションの重要性についての質問には、具体的な書籍を紹介しながらアドバイスを行いました。特に、今後の時代においてはAIと協調して働くための知識やスキルを磨くことが不可欠であるとの指摘もありました。

結びに



今回の講演を通じて、多くの学生が「肩書きよりも自分の価値観を大切にする」ことの重要性を実感したとアンケートで答えています。木更津高専では、今後も経済同友会との連携を深め、学生が未来を切り開く力を育む教育活動を続けていく方針です。


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