日本におけるAED普及と使用促進の新たな試み
2026年7月1日、「AEDの日」において、株式会社尼崎薬品が新たに開始した救命プロジェクト「GO!30 AED PROJECT」。このプロジェクトは、AED(自動体外式除細動器)の使用率を現在の約5%から30%に引き上げることを目指しています。
AEDの設置状況と実態
日本はAEDが世界でもトップクラスで設置されている国ですが、心停止後に実際に使用される割合は5.2%と低迷しています。多くのAEDが存在する一方で、その利用率は非常に限られたものとなっており、その背景にはいくつかの課題が横たわっています。
課題に向き合う4つの取り組み
「GO!30 AED PROJECT」は、これらの課題に対処するために4つの取り組みを行います。
1. AEDに触れる機会を増やす
まず焦点を当てるのは、AEDを実際に使用する際の心理的ハードルを下げることです。プロジェクトでは、AEDトレーナーを用いた体験型講習を実施し、さまざまなAED機種に実際に触れる機会を提供します。これによって、参加者は「知らない機械」から「自分にも扱える機械」へと感じ方を変えられます。
2. 24時間アクセスできるAED環境の整備
次に重要なのは、AEDが必要なときに取り出せる状態であることです。多くのAEDは学校や会社、公共施設に設置されていますが、夜間や休日は利用できない場合が多いです。そのため、屋外AEDボックスの設置や、施設外からアクセス可能な設置モデルの提案を通じて、24時間利用できる環境を作ります。
3. 当事者の声を届ける「GO!30 STORIES」
AEDの使用率向上には、単に数字や知識だけでなく、実際の体験に基づいたストーリーが重要です。プロジェクトでは、救命に関わった人々やそのご家族の声を取材して発信します。また、公式サイトでは桐田明日香さんのご遺族からのメッセージも掲載し、多くの人にAEDの重要性を伝えます。
4. 身近に感じられる仕組みづくり
心理的なハードルを下げるためには、日常生活の中でAEDをより身近に感じることが有効です。今後、関係企業や団体、クリエイターとの連携を通じて、AEDを普段から意識できるプロダクトやサービス、体験コンテンツの開発も行います。
発起人の思い
発起人である株式会社尼崎薬品の谷山陽祐専務取締役は、20年以上AEDの販売や保守に携わってきた経験を踏まえ、「設置されているAEDを本当に使える状態にしていく取り組みが必要だ」と力強く語ります。彼はAEDの重要性を強調し、熊本から救命環境を整えることで、地域社会全体の安全を高める意義について述べています。
協賛パートナーを募集中
「GO!30 AED PROJECT」は、企業や教育機関、自治体など、救命環境に対する取り組みに賛同するパートナーを募集しています。共同でAED体験イベントや救命講習を開催するなど、様々な協力を通じて、地域に根ざした活動を広げていくことを目指しています。
公式ウェブサイトには詳細情報が掲載されており、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
公式サイトはこちら
まとめ
「GO!30 AED PROJECT」は、AEDの利用率向上だけでなく、地域全体の救命意識を高めるためのプロジェクトです。これにより、多くの命が救われる可能性が広がります。救命環境の整備に向け、あなたも一緒にこの取り組みに参加してみませんか?