地域の誇りが詰まった一皿
道の駅「明治の森・黒磯」では、地域の酪農家との連携により、経産牛を使った新商品「和泉さんの経産牛カレー」を発表しました。このカレーは、出産経験のあるお母さん牛、すなわち経産牛を使用しており、単なるカレー以上の意味を持っています。
経産牛とは?
経産牛は、出産後、搾乳の役目を終えた牛で、通常は市場での評価が低いのが現実です。和泉牧場では、その新たな価値に着目し、経産牛の魅力を引き出すための取り組みを進めています。本カレーは、彼らの挑戦を象徴する商品です。
一緒に作り上げた「和泉さんの経産牛カレー」
「和泉さんの経産牛カレー」は、道の駅のダイニングで提供しているカレーを基に、自宅でも楽しめるようにレトルト化しました。辛さを抑えつつも、スパイシーな風味を加え、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるように工夫しています。特に、カレーには大きな赤身肉がゴロンと入っており、じっくりと煮込むことで豊かな旨味が引き出されています。
環境にも優しい循環型酪農
経産牛が使用されているのは、道の駅からわずか3分の距離にある和泉牧場です。ここでは、牛たちが快適に過ごせる環境を保つため、飼育密度を抑えた循環型酪農を実践しています。牛の排泄物を堆肥として畑に還し、その土壌で育てた飼料を牛たちが食べる。このサステナブルな仕組みは、地域の特色を活かした農業を支えています。
地元から未来を見据える
和泉牧場の経営者、和泉正行さんは「経産牛や酪農に興味を持つきっかけを提供したい」と語ります。酪農の未来を子どもたちに繋げるために、努力を惜しまない姿勢はとても印象的です。 相反するようですが、経産牛を一頭買いして製品化するという試みは、業界でもまだ珍しいものです。特に、経産牛の命を大切に扱い、確かな形で消費者に届けることを目指しています。
商品詳細
「和泉さんの経産牛カレー」
- - 価格:864円(税込)
- - 内容量:200g
- - 発売日:2025年8月2日(土)
- - 販売場所:道の駅「明治の森・黒磯」内マーケット及びダイニング
- - 保存方法:常温保存(レトルトパウチ)
最後に
このカレーは、牛たちの命を大切にするという思いが込められています。また、酪農と食肉生産の関係に対する理解が広がるきっかけにもなるでしょう。一口食べれば、経産牛の深い味わいを感じることができることでしょう。